女神イズーナを 危機に追い込んだロキを、 神々は叱りつけました。
するとロキは、 神々に仕返しを考えたのです。
その標的になったのは・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『女神シーフの災難 8』
ロキはアースガルドを出発し、
ビフレスト(アースガルドとミッドガルを結ぶ虹の橋)を越えて
小人たちの国『スヴァルトアールヴヘイム』へ向いました。
真っ暗で不気味な地下道を、
ロキは、どこまでも下へ下へと降りていきます。
すると曲がりくねった細い地下道が 徐々に開けてきたのです。
そこが、地底の小人たちの国の入り口でした。
ロキはそのまま、一番仲の良い鍛冶職人の
『イーヴァルディ』の息子たちの作業場へと向いました。
この時、地下の小人たちは皆 仕事をしておりました。
大きな鎚(つち)や、小さな鎚を巧みに使って、
色々な金物細工を作り出している者もいれば、
その材料の金塊や、銀塊を
土の中から掘り出してる者もいました。
イーヴァルディの作業場に着くと、
その息子の一人は、沢山の『鑓(やり)』を作り出しました。
この息子が作った鑓は、とても精巧で、
狙った的を決して外すことはありませんでした。
そして、その中でも『グングニル』と言う
この世で『最強の鑓』とまで言われた1本も、
この息子が作り出したのでした。
また別の息子は、どんなに荒れ狂った海の上でさえ、
その船は決して沈むことがなく、
真っ直ぐに目的地へと航海ができる上に、
乗らない時には ポケットの中にしまえるほど
小さく小さく、折り畳むことが出来るという、
大層便利な『スキーズブラズニル』という、
『魔法の船』を作リあげていました。
ロキはそんな鍛冶職人のイーヴァルディの息子たちに、
『お前の細工は、素晴らしい。』
『こんなに素晴らしい物は、アースガルドでも見たことない。』
と、細工を褒めたのです。
『鑓・槍(やり)』 の数え方は色々あるようで、 『本』 『筋(すじ)』 『条(じょう・すじ)』 『竿・棹(かん)』 『柄(へい)』など、他にもまだあるようです。
穂吉は、今回 今時ならこれが一番メジャーであろう、『本』 を採用させてもらったですよぉ。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。