女神イズーナを 危機に追い込んだロキを、 神々は叱りつけました。
するとロキは、 神々に仕返しを考えたのです。
その標的になったのは・・・
お話しの始まり 『北欧神話 1』 前回の記事 『女神シーフの災難 3』
再びトールは 自分の家に戻ってきました。
すると何処からか、ひどく小さな声が泣きながら、
『トール、トール』と、自分の名を呼んでいるのが聞こえたのです。
トールは、声のする方に近づくと、
物陰に誰かが潜んでいるのが見えたのです。
その者は、頭からすっぽりとヴェールをかぶり、
顔が見えず誰だかわからないのです。
その怪しい者へ もっと近づいても、
それが妻のシーフだとは、トールは気が付かないのです。
すると
『トール、トール、
私の事をあわれに思うなら、
どうか私の事をじろじろ見ないで。』
ヴェールに隠れて泣いていたのは、
妻のシーフだと、やっとトールは気づきました。
『シーフ、一体どうしたと云うのだね。』
トールは尋ねました。
すると、
『自慢の髪を、寝ている間に切られてしまったのです。
こんな醜い姿を、貴方に見られたくないのです。
もう私は、アースガルドに居ることはできません。
「スヴァルトアールヴヘイム(地面の下の小人の国)」に行って、
醜い小人たちと、暮らすしか
私の居る場所はもうないのです。』
そう言うとシーフは、頭からヴェールを取り、
美しい髪を失くした姿を、トールに見せたのでした。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。