この記事は、穂吉のブログの「2012-12-22 16:38:02」にUPした『日本の神話222. ~第四部 大和朝廷~  =第二一章 雄略(ゆうりゃく)天皇=』という記事を再編成してUPしています。



最初のお話し 『日本の神話01』     前回のお話し 『日本の神話221』




この回も、大君、大長谷命(おおはつせのみこと)

雄略天皇(ゆうりゃくてんのう))
様の御世のお話しです。



又、ある時のことです。

大長谷命様は、

葛城山(かづらぎのやま)にお登りになりました。

すると、大きな猪があらわれたので、

狩りをする事にいたしました。

ところが天皇は、その時、

鳴り矢しか持っては、おられなかったのです。

そこで天皇は、

鳴鏑の矢をその猪めがけて、射放ったのです。

鳴鏑の矢は、見事、大猪に命中いたしましたが、

矢先の丸い矢では、猪をいたずらに怒らせただけで、

仕留めることはできませんでした。



怒った猪は、唸り声をあげ、

ひづめを蹴り散し、襲いかかってきたのです。



天皇は恐ろしくなり、

近くの榛(はり)の木に急いで登りました。

その木の上で、



 『やすみしし  我が大君の  遊ばしし  猪の

  病み猪の  うたき畏(かしこ)

  我が逃げ登りし  あり丘の  榛(はり)の木の枝


(『愛しい大君(若日下(わかくさかおおきみ)様のことか?)への土産に猪を差し上げようと思ったけれども、まるで手負い猪のように怒り出してしまい、私は怖くなって榛の木の枝に逃げてしまったよ。』)



と、お歌いになられたこともある、

天皇、大長谷命(おおはつせのみこと)様の一面でございます。



- 追 記 -

今回の和歌に出てくる、
やすみしし 我が大君の 遊ばしし・・・』
の、『我が大君』とは、どなたのことを思って歌われたのでしょうね。
皇后の『若日下(わかくさかおおきみ)』様のことなのか、それとも、昨日出てきた、『吉野の少女』のことなのか・・・
昨日の『虻と蜻蛉』の和歌と言い、今日の『怒った猪』の和歌と言い、少し気の多い『雄略天皇』の焦った姿が目に浮かぶ、面白い一節でした。




ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。
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