この記事は、穂吉のブログの「2012-12-19 16:40:01」にUPした『日本の神話219. ~第四部 大和朝廷~  =第二一章 雄略(ゆうりゃく)天皇=』という記事を再編成してUPしています。



最初のお話し 『日本の神話01』     前回のお話し 『日本の神話218』




この回も、大君、大長谷命(おおはつせのみこと)

雄略天皇(ゆうりゃくてんのう))
様の御世のお話しです。



志紀(しき)大県主(おおあがたぬし)から、

白い犬を貰われた大長谷命は、

そのまま日下の、

若日下(わかくさかのおおきみ)様の元へとおいでになられたのです。

そしてその白い犬を、

姫への贈り物として賜い



『これは、ここに参る途中で手に入れた

 珍しき物です。

 求婚のしるしに、姫に差し上げましょう。』



そう姫へ伝える様に、供を差し向けました。

それを受け取り、お言葉を賜った姫は、



『日嗣の皇子様が、

 このように遠きところまで

 わざわざお出ましくださったのです。

 非常に有り難いことです。

 私は、日嗣の皇子様の御殿に参り

 直ぐに皇子様にお仕えいたしましょう。』



そう大長谷命様の伴の者へと伝えたのです。



この言葉を聞き、

大長谷命様は、お屋敷へ戻る事に致しました。

途中、ここに来る時に立寄った、

草香山の坂の上にお立ちになり、



 『日下辺(くさかべ)の  こちの山と  畳薦(たたみこも)

  平群(へぐり)の山の  こちごちの  山の峡(かひ)

  立ち栄ゆる  葉広熊白檮(はびろくまがし)  

  本には  いくみ竹生ひ(だけおい)  末(すゑ)には

  たしみ竹生ひ  いくみ竹  いくみは寝ず

  たしみ竹  たしには率寝(ゐね)ず  

  のちもくみ寝む  その思ひ妻あはれ


(『日下の辺りの山にも、平群の辺りのあちこちの山にも、広い葉の樫が生い茂っている。その根元には、竹も折り重なるように生えている。その折り重なる竹のように、私達は添い寝をすることも未だない。しかし、愛しい妻よ、いつか添い寝をしたいものですね。』)



そうお歌いになられ、

その歌を伴の者へ持たせ、

若日下様の元へと引き返させました。

そしてご自分は、帰路に着かれたのでした。



ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。
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