この記事は、穂吉のブログの「2012-11-30 16:32:47」にUPした『日本の神話200. ~第四部 大和朝廷~  =第十七章 履中(りちゅう)天皇=』という記事を再編成してUPしています。



最初のお話し 『日本の神話01』     前回のお話し 『日本の神話199』




この回も、大君、大江之伊邪本和気(おおえのいざほわけのみこと)

履中天皇(りちゅうてんのう))
様の御世のお話しです。



大君、大江之伊邪本和気様は、

ご自分のご兄弟たちを

信じることが出来なくなっておりました。

そんな中、弟の一人の 水歯(みずはわけのみこと)

天皇に謁見(えっけん)を願い出ましたが、

この弟も自分を討ちに来たのかと、

天皇は信じることが出来ないばかりか、 

お会いにすらなさらず、

どうしても会いたいのなら、

墨江中津王(すみのえのなかつおおきみ)

打ってから参れと、追い帰してしまったのです。



水歯様は困り果て、側近に相談をしました。

すると、

墨江中津王様の側近に、

 「そばかり」と云う、邪(よこしま)な心の持ち主がいますので

 その者に墨江中津王様を討ち取らせるべく、

 水歯様の味方につけるのが良いでしょう。』



そう、申すのでした。

水歯様は、それを承諾し、

つてを頼って、「そばかり」に会ったのでした。



『もしお前が、私の従者となるならば、
 
 私に忠誠を誓うのであれば、

 お前には、今以上の沢山の恩賞を与えようぞ。

 いかがするか。』



そばかり」にとっては、又とない御言葉でございます。



『今より私は、水歯様にお仕えいたします。』



そう答えるのでした。

それを聞いた水歯様は、



『では今から、

 お前の今までの主人である、墨江中津王を 

 天皇への謀反者として、打って、

 その首を私へと献上するのだ。』 



と、兄を打ちに行かせたのでした。



この事は、「そばかり」にとっては、

又とない出世の時でございました。

主人であり、天皇の弟君である、

墨江中津王様を討つ機会を探しました。

そして、その機会がいよいよ訪れたのです。

密かに、厠の近くで待っておれば

きっと機会が来ると確信したのです。

そして、密かにその機会を待ちました。



そしてとうとう墨江中津王様が、

厠へと入られたのでございます。

その時、「そばかり」は、矛(ほこ)でもって

主人、墨江中津王様を打ち取ったのです。

そして誰か人が来ぬ間に、急ぎ元の主人の首を刎ねたのです。

さらにその衣を剥ぎ取ると、刎ねた首を包み、

誰にも見られぬように屋敷を抜け出しました。

そして水歯様の屋敷へと向かったのです。



そばかり」は、墨江中津王様の首を

水歯様へと差し出しました。

お気の弱い水歯様は、それを見ると動転し、

しかと確かめることが出来ませんでした。

しかし側近の者が、しかと首を検めると、

そばかり」に



『褒美は思いのままであろう。

 今から何が良いのかを 考えておくと良かろう。』



そう伝えると直ぐに、この「そばかり」も伴って

天皇のお待ちになられている、

石上神宮(いそのかみのじんぐう)をめざし、

ご出発されたのでした。



ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。
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