この記事は、穂吉のブログの「2012-11-21 16:36:51」にUPした『日本の神話191. ~第四部 大和朝廷~  =第十六章 仁徳(にんとく)天皇=』という記事を再編成してUPしています。



最初のお話し 『日本の神話01』     前回のお話し 『日本の神話190』




この回も、大君、大雀命(おおさざきのみこと)

仁徳天皇(にんとくてんのう))
様の御世のお話しです。



大雀命様は、

皇后、石之日売(いわのひめのみこと)様と和解をし、

暫くの間、綴喜(つつぎ)の地にてご逗留されました。



しかし、天皇は先日、密かにご結婚をされた、

天皇の異母弟君で、先の皇太子様、

そして、その妹君である、八田若郎女(やたのわきいらつめ)様が、

内心、恋しくて恋しくてたまらなかったのです。

そこで皇后にはご内密に、

御歌を一首お送りになられたのでした。



 『八田の  一本菅(ひともとすげ)は  子持たず  立ちか荒れなむ

  あたら菅原(すがはら)  言(こと)をこそ

  菅原(すげはら)と言はめ  あたら清(すが)し女(め)


(『八田の野に生えている、一本の菅は、このまま子供も持たず、一人寂しく老いてしまうのであろうか。こんな素晴らしく清らかな乙女を このまま独り老いさせるとは残念だよ。』)



と、お送りいたしました。

すると、間もなく八田若郎女様からの

御返歌が届いたのでございます。



 『八田の  一本菅(ひともとすげ)は  ひとり居りとも  大君し

  よしときこさば  ひとり居りとも


(『八田の一本菅と あなたは言われましたが、独り身でも私はそれで良いのです。大君が一人で居ても良いと仰って下さるのなら、私は独りでも構わないのです。』)



と、お歌いになられたのです。



この御返歌をお受け取りになられた天皇は、

愛する、八田若郎女様の

御名(おんな)を残し伝えるべく、名代(なしろ)として、

八田部(やたべ)をお定めになられました。



ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。