先日、内田裕也さんが亡くなられた。
正直、現役時代で音楽しているのは見たことがなかった。
音楽的に有名な人ではあって、日本の音楽史に貢献された実績もあるんだなという認識の方でした。
不思議と有名な方が亡くなると美談として過去の栄光が語られる。
そこで知らないその人の人間像を知ることができる。





内田裕也さんはジュリーでお馴染みのザ・タイガースの生みの親らしい。
あとビートルズ来日武道館公演で尾藤イサオさんたちとオープニングライブをしたらしい。
それと海外でもフラワートラベリンバンドというバンドでデビューされてる実績があるらしい。
知らなかったけど、これは日本の音楽史にとっても素晴らしい功績だと思う。
伊達に大女優樹木希林さんを射止めた男。






あの人がいつも放っていた『ロックンロール』という言葉の重さも変わってくる。
そして、あの言葉の意味もなんとなくわかって来た。
あの人がいう『ロックンロール』はプライド。
そして音楽人である自分の象徴。
なにをやっていても切り離したくない言葉だったんじゃないかなと思う。
たぶん内田裕也という人は強いけど弱い人。
ロックンロールを口に出すことで今の自分を鼓舞していたのかもしれないなと思った。






でもロッカーとして最高の人格であるまっすぐな人だったとも思う。
強さも弱さも厳しさも優しさもすべて嘘のない人だったんだろうなと感じました。
この人間臭さに樹木希林さんも惚れて最後まで離婚という言葉を言わなかったんだろうなと思う。






樹木希林さんが亡くなられてから半年で追いかけるように亡くなられた内田裕也さん。
ここでもこの方のまっすぐな人生そのものを表すように人生を全うされたんだなと思いました。






ご冥福をお祈りします。