私の実家は歯医者さんです。子どもの時はとても嫌でした。なぜかというと、知っている人がいっぱいいたからです。みんながみんな顔見知りだったのです。そして同級生も、後輩もみんな私の実家にやってきたのです。近所に他の歯医者さんはありません。だからみんな私の家にやってくるのです。でもそれが嫌でした。好きな子も嫌いな子も、みんなやって来るのです。会いたくない子にだって会ってしまうのです。父は歯科医師で母が歯科衛生士をしていました。嫌いな子にも分け隔てなく治療をするのです。私ぞいじめていた子にだってです。それがとても嫌でした。だから私は絶対に歯科医師にも歯科衛生士にもならないと決めていたのです。それなのに気がついたら私は歯科衛生士になっていました。そして実家で働いていたのです。まさか父と母のもとで働くなんて思いもしませんでした。最もしたくない事を、今しているのです。ありえません。でも私は好きになってきました。この仕事が好きになってきたのです。
 

私達の一番身近なお医者さんと言えばやっぱり歯医者さんになると思うのですが、だからこそいつでも行けるだろうと思って歯の問題を先送りにしてはいないでしょうか。他の病気と違ってちょっとくらい治療をしなくても大丈夫という過信がある方が多いのですが、歯の問題を放置しておくと結構とんでもない事態になることもありますから、たかが歯が痛いくらいでなんて思うこと無く、すぐに歯医者さんに診てもらうことを心がけて欲しいんです。歯のケアを怠っていると当然虫歯になるリスクが高まりますが、やはり歯の汚い人はズボラな性格と思われる確率も高いですから、人間関係にも悪影響が出るなんてことも考えられます。口の中が不衛生だと口臭がキツくなってきますし、歯垢がついた歯なんて印象が悪くなること間違い無しです。だから半年に一度くらいは特に痛みがなかったとしても歯医者に行って、口の中の検診と歯石取りなどをやってもらうことがオススメで、きっとこれさえ守れば印象の良い人間に見られるはずです。
 

歯医者に行く目的は人それぞれです。歯医者にも得意分野があるので、自分の目的に合った歯医者を選びましょう。虫歯を削りたくない、予防を中心に行いたい、将来にわたって自分の歯で食事をしたいという方には、予防に力を入れている歯医者がおすすめです。予防に力を入れている歯医者の特徴は、小さな虫歯は削らず、丁寧な歯磨き指導しており、虫歯ができにくい環境作りをしていることです。口の中の健康を守るために、今の口の中の状態を知る必要があるため、レントゲン、写真、唾液の検査など検査項目が多くなります。さまざまな検査から、その人にあった虫歯になりくい環境作りをサポートします。定期的な歯石除去も行います。検査項目が多く歯石除去には時間がかかります。そのため、痛いときにだけ何とかしたい、定期的に通うのは嫌だという方には適していません。しかし、予防に力を入れることで痛い思いをせずに済むこともあります。長く自分の歯を守らることができるでしょう。