玉川上水/緑道/西多摩郡は神奈川県だった | 大臣。のblog

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大阪から関東に戻って新しい営業所を立ち上げようと頑張るおやじのひとりごと。美味しいものや写真・音楽・機械モノ・歴史・地震・ダイエットや美容など興味のある事を書いています。バックカラーは何故かパープル(笑)最近はギターに夢中♪

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昭島市の郊外をクルマで走っていて、たまたま玉川上水(たまがわ じょうすい)の写真を撮りました。


多摩川の羽村取水堰を水源として、東京都羽村市から新宿区四谷までを流れる用水路です。

もともとは江戸の飲料水でしたが、武蔵野の農業用水としても貢献しています。


工事のようす


玉川兄弟(玉川庄右衛門・清右衛門)が江戸の水源を確保するために私財を投じて工事を行い、1653年(承応2年)に半年で開削工事を完了して、翌年から江戸市中への通水が開始されました。


羽村市・福生市・昭島市・立川市・小平市・小金井市・武蔵野市・三鷹市・杉並区・世田谷区・渋谷区・新宿区

の延長43km

高低差は100mですから、平均勾配はわずか0.23%

岩盤や関東ローム層に阻まれてたいへんだったでしょうね。重機もないし(・_・;)



1870年(明治3年)には船の通行が許可されて農産物を多摩地区から東京市街へ運搬していましたが、東京市街の飲料水としても利用される上水へ船員が船から糞尿したことで船搬禁止になったそうです。

1886年にコレラが大流行してますし(><;)


それもきっかけとなって1893年、東京市街の飲料水汚染防止のため、三多摩の東京府移管にあわせて西多摩郡は神奈川県から東京府になりました。


このへんがむかし神奈川県だったとは・・・。

ちなみに東多摩郡は東京府で、中野村、野方村(現在の中野区)と

杉並村、和田堀内村、井荻村、高井戸村(杉並区)です。


上水に沿って延々と緑道が整備されてます。
使われてる石積が古い感じがします。


玉川上水は作家の太宰治が入水自殺したことでも有名ですが

・・・そんな深いところあったかな