ぼく自身、ギャンブルは嫌いですし、パチンコは一切しない人間なんですけどもパチンコがなんであんなに儲かってるのかとか人を惹きつけるかとか、そういうパチンコ店の商売的な仕組みとかにはメチャ興味があります。

それにパチンコの聖地である板橋の大山で育った身ですので。


会社の同じデスク島に『パチンコ店の広告代理店出身の人』が新人としてやってきて、メシに行ってパチンコについて熱く語る機会があったので書いてみようと思った次第です。


彼と話すうちに『マルハンがいかにスゴイか』というテーマで盛り上がりました。

みなさん、マルハンをご存知でしょうか?

吟遊詩人ブログ

和田アキ子をCMに登用して『7がつく日はマルハン』でお馴染み、【7の日】で成功したパチンコ店です。

今やパチンコ店といったらパチンコしない人でもマルハンは知ってるという感じでしょうか?

マルハンがここまでメジャーな存在となり、勢いをつけ、進出してきたのは彼曰くここ数年の話といいます。

彼曰く、マルハンがここまで大きく成功したのはパチンコ店としては全国初で大々的に全国にCMを和田アキ子でうち、多くの人に【7の日】には出玉が多いマルハンと強烈に印象付けたから、

そこで飛躍したということでした。

そこで全国的に知名度を一気に上げ、
一気に店舗展開して【広告で成功した会社】だということでした。


他にも、他のパチンコ店とは違うマルハンならではの工夫された取組みを教えて貰いました。


◎店舗はキレイに明るい照明を徹底し、高い金で最高級のプラズマクラスタを多数設置し
 居心地のいい空間を提供する

◎店に入ったら四方八方あらゆるところ(灰皿、小物に至るまで)にマルハンのロゴとマルハンのマークがあり、
 一度来た客に強烈にマルハンのブランドを刷り込むだとか

◎店の外観・フロントのデザイン、店の前のディスプレイの話

◎昼時には腹を減らした人がメシに行ってそのまま帰ってこないことが多いから
 グレープフルーツの柑橘系の香り(空腹を和らげる効果)を流し対処するとか



結構、他社にはない工夫に工夫を重ねた部分があるようです。



さてさて、わたしは【広告で成功した会社】のくだりがどうしても納得できておりません。

【広告】で成功する会社など無いと思っています。
どんなに広告で成功しているように見えるサービスでも、そこは本質じゃありません。

サービス自体に大きな成功の秘訣があったのだろうと気になり色々調べてみました。


いやースゴイ。。。

ちょっと昔までヤクザ者とかが運営にからんでる薄汚い博打の場所というイメージだったパチンコを徹底的にビジネスまで昇華させTDLさながらのテーマパーク(言い過ぎ?)にまでしたスゴイ会社さんでした。


マルハンが初めから一番、力を入れたのは仕組みや小細工でもなく、広告でもなく結局は【人材】でした。
徹底的に人材を教育したみたいですね。今も現場の人材育成にはTDL顔負けの徹底した仕組みを取り入れてます。

創業時からの逸話はたくさんありますが、まず現場の人材のサービスレベルを上げることをどこよりも徹底して、教育し、それである程度の規模にまでなってます。なんだかんだ、マルハンほど徹底して人材教育してるパチンコ店はたぶん無いんじゃないでしょうか。

キレイな身なりは勿論のこと、店員は一流ホテルのドアマアンやウェイターのように懇切丁寧かつ礼儀正しいです。

おしぼりを渡すときは必ず腰をかがめ、客が気持ち悪がるほど、パチンコ店としては常識じゃ考えられないほど礼儀正しく親切に接客してくれるでしょう。


店内には店員の名前が全て張り出されており、客から『誰々の接客がよかった』という投票でランキング制のグラフまで作られております。

そこまで居心地のいい空間を提供することに徹底しているので客は多少負けても「まぁいいか、また来よう」と思ってくれるのかな?


わたしの持論ですが、例外はあるかと思いますが大抵のリアルのサービスもWEBサービスも広告とか仕組みとかは二の次で【人材】が成功の秘訣だと思ってます。

大規模で成功しているサービスにはそのアイディア・仕組み(ビジネスモデル)も然ることながら中には必ずその成功も頷けるほどの優秀な人材・スタッフが中におります。

その上でのビジネスモデルやら小細工、広告戦略です。

人材のレベルが伴わないビジネスモデルや広告展開など長続きしません。

マルハンもベースは各店舗でTOPレベルのサービスを提供してるから広告展開しても倍々に伸ばせる訳であって。

もちろん、広告戦略でまた一段上のランクに上がったキッカケになったことは確かでしょうけどそれを支える現場の人材力があっての成功ではないかなと。


マルハンが成功したのは所々の小細工や広告戦略でなく、愚直なまでの現場の人材の徹底した教育とその実践。そして、それを支えるこだわりにこだわり抜いた経営者自身の思い描く理想、哲学が背景にあるのだろうと予想します。


色んなパチンコ店があります。

出玉をコンピューターでコントロールして客から金を吸い上げてやろうとか、台に小細工してみたりするところとか、小手先の小細工で短略的に儲けに走ったとこはイッパイありますが大規模に成功してるとこは殆んど無いんじゃないかな。

マルハンのようにそういう愚直なほどの哲学や姿勢を貫き続けるって容易なことじゃないですが、まさにそここそが成功の秘訣なのかな、と。

純粋にスゴいなぁと思います。



さかのぼれば【ヤスダ】というマルハンほどの規模じゃないですがパチンコ店のTOPプレイヤーがありますが(大山発祥のパチンコ店です)

昔から大山ではパチンコ店の聖地でライバル店が多かったのですが、店員はアロハ着た流れのチンピラやら他に就職先とかもなくて来たダメな人間とか人材のレベルもまぁそうですし、店内はタバコの煙で充満してたりとまぁ居心地の悪い空間でした。

そこで初めて徹底的に人材育成に力を入れて、大卒を雇い、制服を入れて、客に居心地のいい空間を提供しようとしたのが功を奏し、店舗数を増やし大きく成功していったみたいです。(間違ってたらすいません)


ちなみに、

ヤスダは小規模店舗を数多く出すという戦略なのに対し、マルハンでは数多く店舗数出すのではなく、ちょっと郊外に大型の駐車場を備えた大型店舗を出していくという戦略を初めてかな?とった会社です。

これも優れた戦略で、小規模店舗だと集客数の限界上、出玉の還元率だったり1回イベントやっての集客の効率だったり集金や集客の効率の部分で大規模店舗には敵わないとこが沢山あります。その分、マルハンは“客全体”に対する出玉の還元率だったりが結構~他のパチンコ店より良いそうです。

そりゃそうですよね、50台から集金するのと150台から集金するのとじゃ。

そこらへんで口コミやら評判もいいそうで、ちょっと車で10分走ってもマルハンへ行こうってなるみたいで広告戦略の【7の日】も後押しし、全体で正のスパイラルが回ってるみたいですね。


とまぁ長くなりそうなので今日はここまで。

わたしもマルハンなら行ってみようかなぁ~と思う今日この頃です。