買おうか買うまいか…ずっとずっと考え買うことにした一冊。
なんせメンズファッションなんて別にそんな興味ないからね。
ただただ矢沢あいさんの描き下ろしを見たくて買いました。ただ買って読んでみたら予想外に文章も読みやすく面白かったので期待以上でした。
矢沢あいさんの描き下ろしの絵は、もうどれも拡大コピーして部屋に飾りたいくらい素敵でした。
久しぶりの描き下ろしの絵を見ることが出来、嬉しくて泣きそうにもなりました…ずっと体調不良のようで心配していましたので…


こっからもう感想文と離れて長くなります。



私世代の女性で「矢沢あい」を知らない人はいないでしょう。
私もりぼんっこだったもんで矢沢あいさんを崇拝している1人なのです。

「天使なんかじゃない」全盛期で私も好きになり、その前の作品も全て読み、その後の作品も全て読みました。勿論買ってね。
「NANA」に関しては単行本のみならず連載していたcookieも待てずに買ってた気がしますし、映画化された時は1人で観に行きました。

ずーっとこのようにデビューされた頃くらいから作品を全部見てきて。
「この人(矢沢あいさん)、どこまで行っちゃうんだろうなぁー」って感じで拝読していました。
どんどん、どんどん、世界観が確立されていき、どこまでも手抜きのない細やかな描きぶり。
本当に小さな一コマまでも魂が宿っているような。

NANAのストーリー展開も、どこか…もはや作者さえも制御不能な道を歩み出してしまっていないかと思えるような流れだったことも相まって、私はそんな風に感じていました。

そして矢沢あいさん体調不良によりNANAの連載休止。
無期限の休止と言っていいでしょう、最後の21巻が発売されたのはちょうど10年前です。
まだまだ謎だらけの状態で続きが気になって気になってずっとずっと待っていました。
1年経っても続報もなかったので体調も心配でした。
3年経っても続きは描かれることはなく、私はきっとこの先を描くのは辛くなられたんだと思いました。
どんな作家よりも私は自分のキャラクターを愛する人だと思っていますし、みんな幸せになってほしいと思われる方だとも思っています。
だって、登場人物主人公は勿論ほかのタクミだって蓮だってレイラだってみんなみんないいヤツなんだもん!!それがどこかで歯車が狂い出し私には先が見えませんでした。
だから矢沢あいさんなら尚のこと、大変だったんじゃなかろうかと勝手に思っていました。

そして5年経って…連載再開も矢沢あいさんの活動もほとんどなく本当に体調が心配でした。
その頃にはNANAの続きはもういいからお元気かどうかだけでも知りたいと思うようになっていました。

そんな私の想いを去年NANAのwebコミックのレビューにつらつらと書いていたら……その8ヶ月後?くらいにこの本が発行されたんですアセアセ
ちょー自意識過剰にも私の声が届いて叶えて下さったのかと思いました。笑

そして、今年の6月に「天使なんかじゃない」表紙描き下ろしによる新装再編版も発売されました。
少し書けるだけお元気になられたのかなと嬉しく思っている今日この頃です。


天使なんかじゃないの新装再編版も勿論いいのだけれど、個人的にはこの本も矢沢あいさんが描くカッコイイ男の子をいっぱい見られてお勧めですラブ相変わらずイケメン描くの上手すぎです。
惚れ惚れラブ何頭身や!眼福です。