乳がんが発覚して約1年。
発覚と同時に脇リンパと脊髄、骨盤、腸骨への多発骨転移、肺には1センチくらいの転移が数カ所見つかり
手術はせず、治療はホルモン治療のみ。

みんな入院して、手術して、リンパ浮腫で苦しんだり、大変な抗がん治療を受けたり、副作用に苦しんだり、脱毛に悩んだり
しんどい思いをしているのに
私は、みんなより重病なはずなのに、こんなに楽な治療でいいのだろうか?
先週も海外旅行に行ってこれた。

ありがたいのか、ありがたく無いのか。
よくわからない。
きっとありがたく無いんだろう…
手術や、抗がん剤治療で完治する見込みがある方がいいに決まってる

先月のCTと骨シンチの検査の結果、骨への転移はたぶん変わらず(骨の転移の変化はCT、骨シンチを見てもはっきりとは増悪の判断はできないと言われた。たぶん変わらずだろうと)
肺には新たに小さい腫瘍が何個かできていて、腫瘍マーカーも増えていたので
ホルモン剤をタモキシフェンからアリミデックス に変更になった。
もうちょっと長く効いて欲しかったな〜

でももうしばらくホルモン治療で行けるようだ。
それが何年もつか、何ヶ月もつかわからないけど。先生に聞いたら
タモキシフェン が1年もったから、アリミデックス  も1年もつかもしれないし、持たないかもしれないし…

やっぱそんなもんか。

みんなは無理するなとか、手伝うからいつでも言ってね!とか言ってくれるが
みんなはみんなで忙しかったり、悩みがあったり
しんどいのは私だけじゃなく。。。
いつ死ぬのかわからないのは、はみんなだって一緒
健康な人でも明日大地震がくるかもしれないし、事故に巻き込まれるかもしれない

私は、面倒くさいな〜と思われながら手伝ってもらうことが、とても苦痛で
それが夫や子供は家族だからこそ素直に表情に出してくる。
イヤイヤ手伝ってもらうくらいなら無理して自分でやった方が気持ち的に楽で。

おばあちゃんが昔 早く死にたい、早くお迎えに来て欲しいのに、なかなか来ない
って言ってた気持ちが、病気になってわかった。
早く死にたいわけじゃなく
他人の世話にならないと生活できない辛さを言ってたんだな。

みんなにご迷惑をおかけするなら
無理した方がメンタル的に全然楽で

この前会った時に父が言ってた
「無理しないとダメだぞ。無理して頑張らないと!
具合わるくなったら無理したくてもできないから、無理できる時は無理しろ」

父も体調が悪く、母に世話になることが多々あり
そんな父だから私の気持ちもわかるのだろう

この言葉のおかげで、無理する事が嫌じゃない。
無理できる幸せ。
父に感謝だ。