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今回は「袈裟」という名前がつく方の葬儀を執り行った。へその緒が首に巻いて、命がけで生まれてきた子に「袈裟雄」「袈裟男」「今日男」と名付けると、この子は出世すると昔から言われてきた。

へその緒が首に巻いている姿が、僧侶に袈裟をかけた姿に似ているというところから来たもの。かといってこの子が、仏門に入り信心深いとは限らない。

今回は戒名に「袈裟」の文字を入れ、『戒名は仏弟子としてのお名前であり、これから故人は出家して、名前ではなく本当の袈裟をつけての修行が始まります』と法話を始めた。

葬儀では見た目が豪華にみえる袈裟を使用するが、本当は薄くて地味な茶色の袈裟を私は好む。でも親族は光り輝いている方がありがたいと言います。