東京に来るたびに、マイペースの“東京”を唄い、地下鉄に乗れば猫の“地下鉄に乗って”を口ずさんでしまう。共に私が東京にいる時のヒット曲であり。生きている間は、私の心に中にインプットされているのでしょう。
今回東京でのタクシーは、これまでに体験したことがない程の最高に楽しいドライバーだった。大塚駅のタクシー乗り場で待つが、なかなか来ないので少々あせる。
すると50m先で客が降りようとするタクシーを見つけ、『乗っていいですか?』「お客さま、どうぞ〜」おっ!この口調は、北島三郎の弟子である大江裕にそっくり。乗車してドライバーをみると、姿形はおかまの“あんこ”であり、これは楽しくなる予感がした。
私はその雰囲気に包まれて、つい口が軽やかになり『別府まで行ってもらおうか』「365km以上はもう一人ドライバーを付けなければいけない決まりがあるのです」『まるで水前寺清子の歌やなぁ』「そうなんです、三歩進んで二歩下がるのです」『それじゃなかなか着かへんで』♪幸せは〜歩いて来ない だからタクシーに乗るんだねっ!🎵
こんな会話が続き「お客さまは落語家さんですか?」『えっ!わかります?』もうこうなったら落語家や。おかげでいつもの『ギャンブルをしますか?』の質問は忘れてしまった。
バツイチだと言われ、またその話で盛りあがる。だが離婚の原因は、奥さんが精神的に病んでおり病院通い。話の最後は身の上話となり、落語家ではなく坊主で終わった。またお会いしたくなるドライバーでした。