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県立美術館に立ち寄り、県美展の写真を鑑賞した。力作ばかりだが、感動よりも『お金と時間をかけた作品だなぁ』と感心した。来られている方たちは60代後半から70代の男性が多く、カメラやカメラバッグをさげた方も多い。

メモをしながら鑑賞する男性に声をかけた。『作品のレベルが高いですね』「いや、年々低くなっています」ええっ、そうなんだ。『作品のデータがあると嬉しいのですが』「それはありません」

データとはレンズやカメラの種類、絞りやシャッター速度(昔ならフィルムの感度と種類)などが書いてあると楽しい。書道展でいうと書体や表装だけではなく、印を押す落款の鑑賞も楽しみのひとつ。

確かにカメキチは作品をみただけで、頭の中でデータを想像する事はできる。だが初心者に理解してもらい、作品の向上を願う為にもデータが欲しい。「そんなデータなんかは、素人がやることだ!」という意見もあるが、趣味の世界だけに楽しむことが一番だ。