二日前から体調が悪く、熱があるのに連休で忙しく仏事を務めていた結果、無理がたたり今日はダウンした。めったに寝込むことはないのだが、息子たちが成長した気の緩みからくるのかもしれない。
独立してからの10年間は、全ての法務を一人で励んだ。宗派に属している寺院なら、他寺からのヘルプはよくある話。だが当寺のようにどこにも属することもなく、ましてや何宗のお経でも唱えることは、少なからず抵抗感はあるだろう。
病気をした時にいつも考えることは、若いときは少々の無理でも乗り越えられる。どんなに熱があろうが、ぎっくり腰で動けない状態でも無理ができた。
身体にガタが出始める60歳や65歳で、定年退職とはよく考えられたものだ。だが坊主には定年退職がなく、たとえ動けなくても声がでる間は使命として、そう簡単に辞めるわけにはいかない。宗祖に退職はなかったのですから。