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スタッフ一同、来年度の案内状準備に励んでいる。案内の中に、眠っている未使用切手のご喜捨をお願いしているが、今年いただいた中には古くて懐かしい書き損じの五円ハガキがあった。

注目したのは筆文字あり、書かれた人を想像してしまった。おそらく紺色の着物を着た大柄の男性で、座り机には硯箱が置いてあり、いつも正座をしては墨をすり、ちょっと高い筆を持ちスラスラと書き物をしている。

どうしてそんな想像をしたのかというと、書体が父に似ていたからです。父は僧侶であり、書家でもあった。一緒に風呂に入っていても湯に字を書く。いつも書道のことを考えていたのでしょうね。

その父が晩年、改めて書道の基本を学び始めた。縦線や横線に“はらい”や“止め”など、知り尽くしているのに何度も何度も書いている父を尊敬した。そんな事を、父の誕生日に想い出しました。