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縁あって当寺が葬儀を執り行ったのはA家のご主人。故人と坊守は小中学校の同級生であり、奥さんが「不思議なご縁ですね」。だがもっと不思議なご縁は、ここの息子さんにあった。

私のブログは17年間続いており、今から15年前の2002年10月に書いた私のブログをご子息は持っていた。

【■2002/10/28 (月) 吹奏楽葬は感動の連続でした!

大きい斎場に入りきれなく、通路や階段にも沢山の参列者が並ぶ葬儀を執り行った。 通夜も葬儀も超満員であり、故人の人柄が偲ばれる。元高校教師で吹奏楽部顧問をされており、県や九州大会では常にトップを維持している実力という。
 
それにしても今回の葬儀は、今まで体験した事の無い凄さだった。来賓席は教え子である吹奏楽部OBが、コンサートを思わせる様子。導師が入る前に演奏し、お経が終わり導師が退場した後の告別式に、一人一人が慰霊の前で焼香している間も演奏。 正にこれは音楽葬。

外に出てまたまたビックリ! 斎場前の大通りには、現役の高校生吹奏楽部がズラリと並び、車から何事があるのか?と見る人や、近所の方たちが話を聞いて集まっている。いよいよ出棺、吹奏楽の生演奏は凄い!

別府市は東が海で回りは山並み。この山並みに吹奏楽が響き渡り、故人と共に高く高く天に登って行く様。昨日、戒名を考える時に目をつぶり、瞼の裏に見た光景は正にこれだった。「響岳院・・・」(きょうがくいん)に間違いはなかった。

一生懸命演奏する生徒(愛弟子)の姿をみて、故人はさぞや喜び安心したのではと思う。坊主がお経を唱えるよりも、ずっとずっと供養になったのでは・・・。こんな送り方を体験したのは初めてであり、感動の連続。

OBは今から1年後にくる一周忌メモリアル・コンサートを目標に、毎日の仕事や学業に励む。その姿が供養であり、そして信仰心です。 頑張って下さい!】

葬儀後に保護者が私のブログをコピーして、吹奏楽部全員に配ったという。その時に演奏していたのがご子息であり、感動の葬儀に参加していた。お経も法話も聞いていたんですね。