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施主は家族葬を考えていたが故人は40歳と若く、子どもの学校関係や友人知人が多く参列した。

実は子どもはまだ7歳の一人っ子であり、これからの人生を考えると母親の存在はなくてはならない。よって通夜と葬儀の説教は、この子に向かって語らせてもらった。

式の前には無邪気にはしゃぎ回る姿を見て、私は内心安心した。だがお経後の説教では泣き出し、父親からハンカチをもらい目に当て涙をぬぐっていた。当然私も半泣き状態だったが、なんとかお母さんからのメッセージを伝えることができた。

そして『お母さんの遺骨は気のすむまで家に置いて、悲しいときや辛いときに話しかけなさい。すると夢の中にお母さんが出てきて、優しく応えてくれるでしょう』と説教。

この子の成長に、当寺として何ができるのだろうか。できれば夏休みなどに、里帰りのような気持ちで帰ってきてもらい、お母さんの話をいっぱいしてあげたい。