photo:01

本院で四十九日法要が夕方執り行われ、その後は喪主宅で食事となった。


私は通夜が入っていたため通夜終了後、坊守と自宅にかけつけた。喪主はカラオケの先生で坊守と同級生。


自宅はカラオケ教室となっており、生徒さんが集まり賑やかな忌明けとなった。


生徒さんの歌は習っているだけあって本格的であり、マイクの持ち方やお辞儀の仕方や目線、そして表情は大会のステージをイメージしているようだった。


「和尚さん、お願いします」おっ!きたな。


そんな事もあろうかと、車中で練習してきた曲を披露しようと考えたが、つい『舟木一夫の修学旅行をお願いします』と言ってしまった。


最近カラオケとは無縁であり、マイクをどちらの手で持てばいいのかも分からない。とりあえず場を盛り上げたのは正解だった。


「次は?」迷うことなく『西郷輝彦の星娘』とリクエスト。


日ごろ使うことが無いウラ声は少々苦しかったが、ビブラートでごまかしながら何とかクリア。しり上がりに調子が良くなってきたぞ!


最後は得意な曲を温存していた。昔から高田浩吉が好きで、特に「白鷺三味線」は十八番。気持ちよく唄えました。