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朝日がラウンジから玄関に入り込む。きれいだと感激するよりも、ジュウタンが変色しないかと経営者は心配する。

坊守が朝方「お寺のお父さんの夢を見た」と言う。それも父の命日なのだ。
 

光景は当寺の星祭りに父が衣姿で参加しているというのだが、ニコニコ顔で「学法は頑張っているな」と喜び感心していたという。

実家の寺にいるとき、葬式仏教のあり方を批判し『このままでは寺はつぶれてしまう。それどころか仏教そのものが衰退し、寺離れになるであろう』と抗議した。
 

父は「わしも若い頃はそう考えた」と返す言葉が少なかった。今になって、いや亡くなられて私を応援してくれているのかと思うと感謝である。