坊主が吠える がくほう独り言


精進落とし膳は別府の歓楽街にある料亭で行われた。

歩く途中に有名な竹瓦温泉がありいつものように写す。


別府を代表する温泉なのだが、この付近には風俗店が多く昼間も歩けない。

衣姿の私に呼び込みのお兄ちゃんが「どうですか?」と声をかける。

坊主=スケベが定説の昨今「いい子がおるか?」と入店する坊主もあるのだろう。


 『仕事です』と言うと「お帰りにどうぞ」ときた。

不景気だから営業に必死だ。

 

個展と、続いた葬儀でどうも疲れが出たらしい。


昨日から声が出なくなり病院で検査。

少し休めばじきに治る。

その間は弟子が代務するので安心。


当寺の信者さんで芸能界のトップスターがいるが『長期の舞台で声が出なくなったらどうするのですか?』と聞いたことがあるが「まずそんな事はありません」と言うではないか。



私の場合は『もしもの時は弟子がいる』と緊張感がないのだろうか。