登場人物一覧
小鍋 もつ男・・・父(49歳)
ちり子・・・母(43歳)
しゃぶ也・・・長男(16歳)
ちゃん子・・・長女(14歳)
よせ美・・・次女(12歳)
年賀状
「 そろそろ、年賀状を書き始めなければ、いけないね~、ハニー。」
「 そうね、新年早々、あなたの書いた、美しい文字の年賀状を受け取った人は、幸運だわ。」
「 じゃあ、明日にでも、郵便局に寄って、年賀葉書を買ってくるとしよう。」
「 ええ。そうしていただけたら、とても助かるわ。」
「 ところで、何枚買ってくればいいのかな?ハニー?」
「 そうね、あなたが書くのだから、あなたが決めて、ダーリン。」
「 そうかい?でも、キミの言うとおりにするよ、ハニー。」
「 あら~、あなたの自由にしてちょうだい?ダーリン。」
「 いやいや、キミの自由にしておくれ、ハニー。」
「 もう、あなたったら、優しいんだから~、あなたが決めてちょうだい。ダーリン。」
「 いや、キミこそ、いつも優しいね~、そういうところ大好きだよ、ハニー。 」
「 私も、あなたの優しいところ、大好きよ、ダーリン。」
「 愛してるよ、ハニー。」
「 愛してるわ~ダーリン。」
ぶちゅーーー
そして、毎年、小鍋家の出した年賀状は、元旦に届くことはない。
特別シャンプー
( 電車に揺られるしゃぶ也 ガタンゴトンと、音がしている。二人の主婦が、大きな声で、しゃべっている。 )
「 うちのオヤジのシャンプーは、専用なのよ~、笑 」
「 えー? ずいぶん大事にしてるんだねぇー。 」
「 いや、違うのよー。オヤジのシャンプーは、水増ししてんのよー。」
「 うっそ。そんなことしてバレないの? 」
「 弱酸性だから刺激が少ないのよーって言ってあるわけよ。 」
「 節約してんの? 」
「 違うわよー、オヤジが嫌いなのよー(爆 」
(しゃぶ也、思わずクスっと笑う。)
小鍋家の食卓。
(長男、電車での話を家族に話す。)
もつ男:「 僕の愛する妻は、けしてそんな事はしないと信じているよ、
ハニー。 」
ちり子:「 もちろん私の愛するダーリンに、そんなことするわけないわ。
むしろ、ダーリンのシャンプーは高級シャンプーよ。 」
しゃぶ也:「 さすが、僕の世界一のお母さんだ。 」
ちゃん子:「 さすがだわ。 」
よせ美:「 そうよね、私のお母さんは、お父さんを愛しているもの。 」
(一同、高らかに笑う。)
しかし・・・・・・・・
もつ男はハゲだった!!
