2軒目のスナックにいた頃から、正直、記憶が曖昧になっていた。
 お酒が進むにつれて、彼女との距離が少しずつ縮まっていくのを感じながらも、断片的な記憶しか残っていない。
 気がつくと、私と彼女、それに年齢が近くて仲のいい先輩の3人で、3軒目のスナックに向かっていた。

 そこでまたお酒を飲み直し、楽しい時間が過ぎていった。

 お互いに話が弾んで、気がつけば帰る時間になっていた。
 その時、ふと彼女の話を聞いて、彼女が私の住んでいる場所から驚くほど近くに住んでいることを知った。
その発見に驚きつつも、なぜか心が少し温かくなったのを感じた。

 先輩は全然違う場所に住んでいたので、タクシーを2台用意することになった。
 そして、自然な流れで、私と彼女は同じタクシーに乗ることになった。
 タクシーのドアが閉まり、二人だけの空間が広がった時、これまでの夜の出来事が一気に現実味を帯びてきた。