今日はタオバオの内容はお休みして、私が住んでいた山東省青島市のお話です。
◆青島ビール
青島はかつて、今から100年ほど前ドイツの租界でした。
その頃、青島にやって来たドイツ人が、自分たちの口に合うビールが
飲みたくて造ったのが『青島ビール』です。
これが、青島ビールのラベルです。
中国語の青島の発音は qingdao です。
でもラベルは・・・違いますね。
TSINGTAO
え、なんて読むんだ?
そう、これドイツ語で青島(qingdao)なのだそうです。
◆洋館が残るドイツの租界
ドイツの租界だったお陰で、青島駅や901周辺には今も洋館、
別荘、教会そして時計台などなどたくさんの観光名所があり毎
日観光客で賑わっています。
緻密精密なドイツ人の建築の妙技は見ていて全く飽きません。
そこにまた中国人が住んで生活しているというアンバランスさが
絶妙な異文化を醸し出し、行くたび見るたびに私もそこに住みた
いと思いました。
◆あっぱれ!ドイツ式
洋館、教会等の建築技術もさることながら、100年前に整備した
インフラ、地下下水道も素晴らしい。
青島のかつての中心は青島駅や901周辺ですが、100年前この
地域に造られた地下下水道は、今でも、どんな大雨もひと飲みして、
一切地上に吐き出さず、目の前の海に一気に放出します。
現在の青島の中心は香港中路と私が住んでいた南京路ですが、
こっちの地下下水道は、青島市政府がドイツ式をマネて造ったもの。
所詮マネはマネで、大雨を飲みこめず、ゴボゴボ音をたてて地上に
吹き出します。
◆もう一つのあっぱれ!ドイツ式
100年前の地下下水道ですから、当然修理も必要になります。
青島市政府は修理に必要な専門分品を取り寄せるため、この地
下下水道を造った会社に連絡しました。
ところが、その会社は既になくなっていました。
どうする!?
そんな時、他の会社から驚くべき情報を入手。
『修理が必要な場所から半径3m以内を探してください。必要な部
品や道具は、既に100年前に、その近くに隠しているはずです。』と。
市政府の担当者は、
『まさか~。100年前のことでしょ。あるわけないよ・・・』
と半信半疑で捜索。
『ありました。』
本当にあったのです。
必要な部品が、きちんと包装されてピカピカの新品状態で、下水道の
片隅にありました。
100年の時を越えて、この日が来るのを、新品状態でジッと待ってい
ました。
建築の妙技もさることながら、100年或いはそれ以上先のことも踏まえ
た準備万端さが心憎い。
しかし、これは、100年以上ももつ建設技術!という自信なのか?
それとも、青島は未来永劫ドイツの租界という思い込みか?
或いは、ドイツは凄いぞ!という自慢なのか?
いずれにしろ、『あっぱれ!ドイツ式』
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読まずに死ねるか!
というフレーズを思い出します。
やっぱり本は面白いと再確認します。
また読書が好きになりました。
