仕事から帰ってきた妻は元気がなかった。


口数少なく、


もそもそと何かを食べているのだが、


泣き出してしまった。





どうやら仕事先で何かあったようだ。




さっと夕飯を済ませ、


「もう寝る!!」


と1人寝室に向かったのだが、


心配なので僕もあとを着いていく。




仕事が辛いならいつ辞めてもいい


お金のことより身体と心の方が心配だ



と僕は1人で話し続けた。




ちょっとでも元気だしてくれ…………





真面目な話ばかりしていても気が詰まるだろうと、


あとは面白おかしく喋っていたのだが。




知らぬ間に妻の顔はニヤケていた。

少しは元気が出たようだ。


ニヤニヤとしながら妻はベッドに横になった。




明日は何か美味しいものでも買ってこようか……。