オタクを長い間やってきて、よかったこともあれば、そんなに喜べないことも、もちろんあった。でも、そのことなんていつか忘れてしまう。つらい時もあるけれど、でも乗り越えられる。っておもってきた。
一人で頑張らなくていいんだ。周りに甘えていいんだって思ったこともたくさんある。でも、周りの人達に迷惑かけたくないなって思ったこともある。このまま、応援していても、意味がないって思ったり、離れたりした方が自分のためになるって思ったこともある。今までは、ずっと夢のために、メジャーのバンドBREAKERZを応援してきた、中学生から。でもなかなか手の届かない存在だった。ただ、片思い。憧れの存在。そんなのばっかりだった。握手会も、お話会も、もちろんだけど、多額のお金が発生してきた。しゃべれても、数秒。その幸せが長く続けばいいと思っていた。でも。2015年からは、そんな気持ちもなくなってしまった。もともとは、DAIGO君が好きでファンになって、ファンクラブまで入った。
今でも忘れない2015年の9月。左手の薬指の指輪に気が付いてしまった。今まで、指輪なんて一切しなかったのに、なんでし始めたのだろう。見たことのない指輪だった。最初は、ファッション感覚でロッカーだし、かっこいいからつけているものだと思っていた。そう信じるしかできなかった。夢を奪われたくなかったから。その当時TBSでのドラマに出ていた。それを見ていた。ただ、ファンとして、見ていた。その約1週間ちょっと経ったとき。とある衝撃的な情報が目に飛び込んできた。しかも聞きたくない情報だった。今では、もう認めてるし、熱は冷めてるから、なんとでも言える。「おめでとう」でも、お幸せに。でも。
でも、その当時は、大好きで仕方なかったから、悔しかった。嫌いになる努力もたくさんした。「交際期間8年」嫌な予感は、的中していた。相手は、男だし、いつそういうことが起きても、おかしくない状態だった。もちろん、すぐに別れるであろうとその頃は、思ってた。もちろん、受け入れるまでに時間は、かなりかかった。いろんな感情が込み上げてきた。
幸せになってほしい自分、幸せな気持ちになれない自分、どうしたらいいのかわからない自分。離れるほうがいいのか不安な自分。
まさかこんな結果になると思ってなかったから、想像を超えた自分がいた。でも、おかげで、吹っ切れてきれいさっぱり自分なりにお別れすることができた。
24時間テレビのマラソンには、併走として最後の応援だって決めて、一緒に走った。これが、最後なんだと何度も自分にいい聞かせた。2016年11月11日11時11分。結局その二人は、固い絆で結ばれ、永遠の誓いを交わした。夫内藤大湖 妻北川景子。
マラソンのゴールした後にKSK「結婚してください」のプロポーズ。これが、きっかけとなって、離れる決意ができた。
このころから、地下バンド通称インディーズバンドにはまり始めて現場に通うようになっていた。そっちにシフト変更したからこそ、今の夢がある。大きなステージに立たせてあげたい。立ってほしい。そういう気持ちがあふれてきた。
メジャーなんだから、どんな大きな会場だって立てるでしょ?簡単に。関係者席に家族も恋人も呼び放題。でも、リスクを背負いながらの活動。今までついてきてくれたファンのほとんどが、その現場を見てしまった場合、何人も離れていくかもしれない。
インディーズバンドは、そんなことない。チケット代払えば、会える、話せる、一緒に写真撮れる。話しかけてくれる。相談にも乗ってくれる。SNS交換できる。そんな幸せがあるなんて知らなかった当時。
でも今は、こうしてメジャーどころから離れて、何か、うれしかった。こんなにも近くにいてくれて、こんなにも気にしてくれるんだ。プレゼントも、差し入れもプレゼントボックスに入れずに、手渡しで渡せる。こんなうれしいことが在ってよかった。
インディーズバンドにシフトチェンジして、本当によかった。今は、こんな気持ちばっかり。おかげで、スケジュールは真っ黒けっけ!!月1の東京都内。もちろん会えない間はSNSのメッセージアプリでの会話。