「プロジェクト」というほどのことでもありませんが(笑)白無垢を新調することにしました。
当店は正絹(100%シルク)を使っているので、どうしても時間の経過とともに糸が熟成され、生成りに変化していきます。
もちろん、暖かな色味なのでそちらを好まれるお客様もいらっしゃいますが、
「白無垢なんだからやっぱり真っ白がいい」というお客様もいらっしゃるわけで
幅広いニーズにお応えできるよう、1年に1度ほどは新しい白無垢を仕立てています
どんな風に作っているかというと、
袖の長さほどの生地見本から「これだっ!」というものを選んで仕立て屋さんにお願いしています。
はい、たったこれだけ
たったこれだけの工程ですが、生地選びには神経を遣っています。
まず、化繊の生地は使わない!
化繊にはいいところがたくさんありまして、お手入れは楽だし変色もしないし、そしてお値段も手が届きやすいです。
なのにどうして大菊では化繊の着物を扱わないのか。
一言でいえば、ロマンですね!
「シンデレラや白雪姫にはポリエステルのドレスじゃなくてシルクのすごいドレスを着ていてほしい!」
という憧れです。
婚礼衣裳は基本的に一生に一度しか着ないわけですから(ご夫婦で二度目の結婚式挙げられる方も時々いらっしゃいますが)、
その時に思いっきり夢をかなえてほしいなと考えています。
そのためには普段でも着られる100%ポリエステルではなく、
なかなか着る機会のない全身シルク(言い方ー!)をご用意してお待ちしたいのです。
次に色の入っているものは使わない!
これは、「白無垢だから色は入れない」というこだわりです。
問屋さんが持ってきてくださる生地見本には、ラメ入りのものもありますし、フキ赤といって裾の部分を赤くしている白無垢もありますが、当店ではそれは白無垢では扱っていません。
白無垢には「婚家に染まる前」という意味もあるそうですが、
婚礼という重大な儀式の場での神聖さを表せるのは白しかないのでは、と考えています。
この二つの条件をクリアした生地の中から柄を選ぶわけですが
当店は神社でご婚礼を挙げるお客様が多いので、場に合うよう洋風の柄は避けています。

そんなこだわりをつめた新しい白無垢は、来年の春以降お貸出しできる予定ですので、
お式の予定がある方はぜひご検討くださいませ