先日、スーパーで買ったエクレアについて書きます。そのエクレアは格安商品だったのですが、それを踏まえたとしてもおいしくなさすぎでした。というよりは、味いぜんの問題で、これをエクレアといっていいのかどうか、のレベルです。

 

 エクレアの生地はシュー生地です。高温で焼かれたシュー生地はバリっと張りがあり、食感はサクサクです。私が買ったエクレアは、シュー生地ではなく油揚げのようでした。

 原材料の欄には、油揚げとも大豆とも書いてなく、小麦粉とは書いていました。しかし、たぶんあれは油揚げではないかと思うのです(大真面目)。

 

 スーパーで販売されている大量生産されたデザートですから、ケーキ屋のシュー生地とは比べられないのはわかります。そうだしても、もう少しシュー生地らしさは残っているものです。

 私が買ったエクレアは、フワフワ、ふにゃふにゃで、うすっぺらいスポンジ状でした。しかも目が詰まっていないので、食感はボソボソしています。

 

 シュー生地の断面が層のようにみえることはあるかもしれませんが、スポンジ状ではまるで別物です。食感といい、見た目といい、色といい、これは油揚げだな、私は断定しました。

 エクレアやシュークリームは、クリームやチョコといった中身が大事だと思っていました。しかし、クリームやチョコはメインではなく、メインはあくまでシュー生地だったようです。

 

 シュー生地じたいにしっかりした味はないので、気にしていませんでしたが、シュー生地のサクサク感やバターの風味があってこそ、クリームも活きるのです。シュー生地にザラメを振ったり、ビスケット生地を敷いたりしてアレンジしているシュークリームもあります。

 シュー生地に手を加えるのは、シュー生地がメインだからであり、そこで差別化をつくることが理にかなっているからだと思います。

 

 いままでは安くて良いものがありましたが、これからはなくなるのかもしれません。値上がりせずに安いままのものは、よっぽどのものです。エクレアといっていますが、食べてみたらエクレアでなく、エクレアのようなものでした。