ジュノンカード 山本裕典


★ヒーローインタビューでひんしゅく

 賜杯は1人横綱の白鵬に譲ったが、最後まで把瑠都(25)が大健闘。たった1場所で心配された朝青龍の穴を埋め、白鵬、把瑠都の“白把時代”の到来だ。

 この場所前まで、ポスト朝青龍、次期横綱争いの1番手は大関の琴欧洲、日馬富士が競り合い、把瑠都は2人のはるか後方、3番手あたりを走っていた。ところが、たった15日間で、ごぼう抜きし、白鵬の新しいライバル、次期横綱の最有力候補に躍り出た。

 何が把瑠都をこんなに押し上げたのか。現役時代、“F1相撲”と呼ばれたスピード相撲で2度も平幕優勝をしている秀ノ山親方(元関脇琴錦)は弟弟子に当たる琴欧洲が把瑠都と対戦する前夜の9日目、「立ち合い、突っ張った方がいいよ」とアドバイスした。

 「突っ張れば、先手を取れますからね。ところが、私の言った相撲を取ったのは把瑠都。琴欧洲が負けたのは、突っ張って背中が丸まっていた者と、反対に反り身になった者との差。琴欧洲には把瑠都みたいな相撲を目指して欲しかったんですよ。これまで四つ身で怪力に任せて振り回すだけだった把瑠都が突っ張りをマスターしたのは大きい。組んでよし、突っ張ってよし。把瑠都は自分の相撲を完成させましたね」と秀ノ山親方は絶賛した。

 あとは精神面の充実だけ。今場所も、把瑠都はNHKのヒーローインタビュー中に「食欲はだいじょうぶかって? いまダイエット中です」とジョークを飛ばし、「品格を重んじる力士としては失格。全国放送されているんだから、もうちょっと時と場所を考えて発言すべきだ。相撲が強いだけでいいのなら、朝青龍と同じ」と一部の親方たちからひんしゅくを買った。

 過去にも、短パン姿で夜の繁華街に出掛ける服装違反を犯して厳重注意処分を受けている。まだスキが多過ぎるのだ。優等生か、問題児か。いずれにしても、いろんな意味で把瑠都から目を離せなくなった。(大見信昭)

 ■把瑠都 凱斗(ばると かいと) 1984年11月5日、エストニア共和国出身。尾上部屋所属。本名はカイド・ホーヴェルソン。しこ名は母国エストニアが面するバルト海から。凱斗は本名(カイド)の音に、日本で素晴らしいものをつかみ母国に凱旋してほしいという願いを込めた漢字をあてて、三保ヶ関親方が名づけた。史上初のエストニア出身力士・関取。柔道ではエストニアのジュニア王者で、来日前は酒場の警備員も務めた。198センチ、188キロ。

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