久しぶりに駅前でストリートパフォーマンスをした。
一年に1、2回ぐらいはストリートパフォーマンスをしている。
ストリートは本当にタイミングが重要。
めちゃくちゃ人が集まる時もあれば、誰一人見てくれない時もある。
駅前ストリートは客寄せの勉強には持って来いの場所だ。
そして何よりメンタルが鍛えられるのでたまにストリートをすることによって自分を鼓舞することができる。
さて、タイトルの本題に入ろう。
「自分の考え押し付け問題」
これは今日ストリートで出会った人の中に「自分の考え押し付け人」が居たのだ。
決してその人の悪口を言うつもりはない。
むしろパフォーマンスを見てくれて感謝しているぐらいだ。
問題はショーが終わった後に自分の意見を強引に押し付けてきたことだ。
おじさんは「ディアボロは2個からじゃないとやる意味がないよ。今は2個が主流だよ」
と言ってきたのだ。
僕はディアボロ(コマみたいなやつ)をショーの最初に客寄せの道具として使っている。技も大衆にウケる技を少しやるくらいだ。
垂直や2ディアなんかもできるが、僕のショーの流れには合わないのでやってはいない。
誰にでも分かる技且つウケる技を僕はやりたいのだ。
僕はおじさんに「ディアボロを2個やる理由が別にないので」と言った。
おじさんは「いやいや、ディアボロは2個からだから!」とすかさず返してきた。
「主流が2個」と言ってる時点でまず僕は理解できなかった。
主流なんて誰にも分からないし、今ではディアボロ3、4個できる人もかなりいる。
ディアボロの技術に関しては大学生などの方が遥かに上手い。
おじさん的には「主流が2個」なだけで、他の観客はそんなの気にしてないし、まず分からないと思う。
むやみに数にこだわるよりも1個でもいいから技術を高めた方がお客さんにはウケる。これは10年間大道芸をしてきて自ら実感した事だ。
長年の積み重ねがあるからこそ今のスタイルがあるし、そこに「自分の考え」を無理やり押し付けられても本当に困る。
無論、同じ業界の人やタメになる助言、的を得た意見などならとてもありがたい。
会話するのに面倒臭くなったので、おじさんに「じゃあ今度から2個やりますね」と言った。おじさんは満足げに帰って行った。
僕はなんかモヤモヤした気持ちで帰った。