●今日の発想源(・∀・)
企業というものは、成功した企画のデータベースは
張り切って蓄積していきますが、
なぜか「失敗した企画」は、蓄積しようとしません。
少なくとも、
「こういう企画があって、どういう理由でうまくいかなかった」
という失敗の原因の記録は残しておきたいものですが、
「失敗した企画のことはふり返りたくもない」
「できれば、なかったことにしたい」
「失敗した時の話は縁起が良くない」
ということで、
「その企画のことなんか捨ててしまえ!」といって
失敗した企画のことを抹殺してしまうのです。
だから、成功の蓄積だけになってしまいます。
でも、企業にとって必要なのは、
実は失敗例のほうです。
不思議なことに、
成功事例は常に成功事例にはならないのに、
失敗事例は常に失敗事例になります。
成功事例をきちんと踏襲しても、
その時ごとに変わる条件やタイミングなどのせいで、
必ずしも成功するとは限りません。
でも、失敗事例どおりにしてしまうと、
条件やタイミングなど関係なく、必ず失敗します。
だから、失敗の原因をたくさん蓄積しておくということは、
失敗をしてしまう確率を少しずつ小さくするために
とても役立つことなのです。
成功の確率を上げるのではなく、失敗の確率を下げるのです。
失敗の事例があることが「縁起が悪い」とか
「ふり返りたくない」というのは、
ただ単に好き嫌いの問題です。
失敗の事例があって、
「こういう理由で失敗した」という原因が分析できていれば、
それが他の成功事例と組み合わさって、
その失敗理由が克服するような融合が叶えば、
失敗事例が大成功事例に生まれ変わることもあります。
社外から客観的に見て、
「どうして以前と同じような失敗をしてしまったんだろう?」
というような失敗を目にすることがありますが、
それはその会社が、「失敗例の蓄積」をしていないからです。
もちろん、失敗を恐れていては何も進みませんが、
「同じ失敗をしてしまう」
というのが最も、時間もコストももったいないのです。
その一番の愚が、
「失敗例の蓄積」を怠ったことで起こるのです。
成功事例のビジネス本ばかり読んでいる人が
大して成功していないように、
成功事例だけを残していけばいいというわけではありません。
失敗してしまったら、もう起こったことは仕方がない。
「よし、失敗例の蓄積がまた一つ増やせるな」
と思って、蓄積しておくのです。
「失敗例の蓄積」を怠らない工夫を考えてみましょう。
※M&C研究所の弘中勝さん。「ビジネス発想源」引用!