さてさて、満を持して夢の続きを
述べさせていただきたく存じます。
なんせ夢なので話が飛びます
場面も飛びます。
なんで夢ってダイジェスト版みたいに見るんでしょう?
それでエピソードがわかるんですから、人間てすごいですね。
そういえば、いきなり始まった夢でも、
それ以前の設定がなされていることを自覚したことありませんか?
はい、独り言ですね(+.+)
では続き入りまーす☆
***********************************************************************
気が付くと、私は研究室のようなところに立っていた。
本部に到着したのはいつだろうか。
本部からこちらに行くように指示を受けたのだろう。
あらためて周囲を観察してみると、
ここは一見して研究室とは言えないような場所である。
私の傍らに立っている眼鏡をかけ、白衣を着た一人の男性。
先入観からだろう、白衣を着たその男性を見て、
私はここが何かの研究所の一室だと判断した。
この部屋のなかには、私とその男性の二人しかいない。
あと存在するのは、何かの装置であろう大掛かりな機械が一つあるだけだ。
それはSF映画に出てくる、宇宙船内の睡眠装置のようだ。
その睡眠装置は壁を背にし、土台に固定され斜めに立っている。
前面(つまりこちらを向いている面だ)には、縦に細長い
半楕円型のガラスがはめ込まれている。
ちょうど中に入った人間の上半身が見える位置にある。
また、その装置には様々な色のチューブや機械類が取り付けられている。
これがタイムトラベルを可能にする装置なのだろうか。
「この装置がタイムマシンなのか?」
私は隣に立っている男性にきいた。
白衣の男が無表情に答える。
「そうです。メインユニットは壁の後ろにあります。
その装置だけで平均的な一戸建てを占領するぐらいの規模がありますよ」
私は別の質問をする。
「本部から聞いた話では、タイムトラベルできる時間は
ちょうど五日間だそうだが、それを越すとどうなる?
やはり戻って来れなくなるのか?」
白衣の男が答える。
「その通り、1945年の日本に取り残されます。
非常に単純なことですね」
「取り残される者にとっては簡単に割り切れることではないよ。
複雑な心境だ」
「現在に戻りたいときはどうすればいい?」
私の質問を聞いて、彼はくすっと笑った。
「現在という言葉の定義は面白いものですね。
数分後のあなたにとって、1945年の日本が紛れもない現在になっている」
「質問に答えてくれ」
「いいでしょう。
戻りたいときはこのボタンを押してください」
そう言って、白衣の男はキャラメルの箱のようなものを手渡してきた。
「過去に戻ってやり直したい。
そういう甘えた考えを皮肉ったつもりかい?」
「何をおっしゃっているのか理解しかねますね」
白衣の男は澄ましてそう答えた。
しかし、彼のいやらしく笑った口元が、私の考えを肯定していた。
「それでは始めましょうか。
装置に入ってください」
白衣の男が、半楕円形のガラスを取り外しながらそう言った。
「私のタイムトラベル先は1945年の8月5日だったな」
私は装置に入りながら私はきいた。
「そう。ヒロシマの前日です」
彼は無表情にそう答えた後、半楕円形のガラスを元の位置にはめ込んだ。
何も聞こえなくなった。
白衣の男は早足で部屋を出て行く。
しばらくして、耳元からさっきの声が聞こえた。
「それではタイムトラベルを開始します。
準備はいいですか?」
「何も準備するものなどないよ」
私は素っ気なく答える。
「心の準備です。
ではいきます」
次の瞬間、私は畑の真ん中に立っていた。
何の刺激もなかった。
何の衝撃もなかった。
最後に聞いた白衣の男の声が耳に残ったままだ。
ここは一体どこなのだろう。
to be continued…
述べさせていただきたく存じます。
なんせ夢なので話が飛びます
場面も飛びます。
なんで夢ってダイジェスト版みたいに見るんでしょう?
それでエピソードがわかるんですから、人間てすごいですね。
そういえば、いきなり始まった夢でも、
それ以前の設定がなされていることを自覚したことありませんか?
はい、独り言ですね(+.+)
では続き入りまーす☆
***********************************************************************
気が付くと、私は研究室のようなところに立っていた。
本部に到着したのはいつだろうか。
本部からこちらに行くように指示を受けたのだろう。
あらためて周囲を観察してみると、
ここは一見して研究室とは言えないような場所である。
私の傍らに立っている眼鏡をかけ、白衣を着た一人の男性。
先入観からだろう、白衣を着たその男性を見て、
私はここが何かの研究所の一室だと判断した。
この部屋のなかには、私とその男性の二人しかいない。
あと存在するのは、何かの装置であろう大掛かりな機械が一つあるだけだ。
それはSF映画に出てくる、宇宙船内の睡眠装置のようだ。
その睡眠装置は壁を背にし、土台に固定され斜めに立っている。
前面(つまりこちらを向いている面だ)には、縦に細長い
半楕円型のガラスがはめ込まれている。
ちょうど中に入った人間の上半身が見える位置にある。
また、その装置には様々な色のチューブや機械類が取り付けられている。
これがタイムトラベルを可能にする装置なのだろうか。
「この装置がタイムマシンなのか?」
私は隣に立っている男性にきいた。
白衣の男が無表情に答える。
「そうです。メインユニットは壁の後ろにあります。
その装置だけで平均的な一戸建てを占領するぐらいの規模がありますよ」
私は別の質問をする。
「本部から聞いた話では、タイムトラベルできる時間は
ちょうど五日間だそうだが、それを越すとどうなる?
やはり戻って来れなくなるのか?」
白衣の男が答える。
「その通り、1945年の日本に取り残されます。
非常に単純なことですね」
「取り残される者にとっては簡単に割り切れることではないよ。
複雑な心境だ」
「現在に戻りたいときはどうすればいい?」
私の質問を聞いて、彼はくすっと笑った。
「現在という言葉の定義は面白いものですね。
数分後のあなたにとって、1945年の日本が紛れもない現在になっている」
「質問に答えてくれ」
「いいでしょう。
戻りたいときはこのボタンを押してください」
そう言って、白衣の男はキャラメルの箱のようなものを手渡してきた。
「過去に戻ってやり直したい。
そういう甘えた考えを皮肉ったつもりかい?」
「何をおっしゃっているのか理解しかねますね」
白衣の男は澄ましてそう答えた。
しかし、彼のいやらしく笑った口元が、私の考えを肯定していた。
「それでは始めましょうか。
装置に入ってください」
白衣の男が、半楕円形のガラスを取り外しながらそう言った。
「私のタイムトラベル先は1945年の8月5日だったな」
私は装置に入りながら私はきいた。
「そう。ヒロシマの前日です」
彼は無表情にそう答えた後、半楕円形のガラスを元の位置にはめ込んだ。
何も聞こえなくなった。
白衣の男は早足で部屋を出て行く。
しばらくして、耳元からさっきの声が聞こえた。
「それではタイムトラベルを開始します。
準備はいいですか?」
「何も準備するものなどないよ」
私は素っ気なく答える。
「心の準備です。
ではいきます」
次の瞬間、私は畑の真ん中に立っていた。
何の刺激もなかった。
何の衝撃もなかった。
最後に聞いた白衣の男の声が耳に残ったままだ。
ここは一体どこなのだろう。
to be continued…