大腸がん克服のブログ -6ページ目
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大腸がんの原因・2 飲酒・喫煙

女性は、喫煙者が少ないので、たばこをなくして予防できる部分は小さいですが、喫煙そのものの発生率への影響は、男性同様といえます。男性でも女性でも、たばこを吸う人は、吸わない人に比べて、大腸がんの発生率が1.4倍でした。



この結果から、もしたばこを吸う人がいなかったとしたら、男性の大腸がんの約22%は予防できていたはずという計算になります。たばこをやめた人も、1.3倍でした。



男性では、アルコール摂取量が日本酒にして1日平均1合以上2合未満の人は、飲酒しない人に比べて、大腸がんの発生率が1.4倍、1日平均2合以上の人は、2.1倍でした(日本酒1合と同じアルコール量は、焼酎で0.6合、泡盛で0.5合、ビールで大ビン1本、ワインでグラス2杯(240ml)、ウイスキーダブルで1杯です)。



この結果から、もし1日平均で1合以上飲酒する人がいなかったとしたら、男性の大腸がんの約24%は予防できていたはずという計算になります。


女性は、喫煙者が少ないので、たばこをなくして予防できる部分は小さいですが、喫煙そのものの発生率への影響は、男性同様といえます。


また、お酒、たばこどちらかまたは両方たしなむ人とどちらの習慣もない人の大腸がん発生率の比較から、もしお酒を飲む人やたばこを吸う人がいなかったならば、男性の大腸がんの約46%は予防できていたはずという計算になります。



男性の結果に限りますが、1日平均2合以上のお酒を飲む人で、しかもたばこを吸う人は、お酒も飲まないし、たばこも吸わない人に比べ、大腸がんの発生率が3.0倍でした。この結果から、もしたばこを吸う人がいなかったとしたら、男性の大腸がんの約22%は予防できていたはずという計算になります。



男性でも女性でも、たばこを吸う人は、吸わない人に比べて、大腸がんの発生率が1.4倍でした。

たばこをやめた人も、1.3倍でした。


また国際的にはたばこと大腸がんは関係が薄いと考えられていますが、日本人においては、関係があるのかもしれません。


これは大腸がんに限らず、その他のがんや循環器疾患の予防にも通じるものです。

大腸がんは、近年急速に増加し、対策が急がれるがんのひとつです。



発生に関しては、食物との関係が注目されていますが、今回の結果から、お酒は無視できない重要な要因であることが確かめられました。

大腸がんの予防のためには、特に中高年の男性にとって、節酒(1日平均1合未満)と禁煙が大事であると考えます。





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大腸がんの原因・3 食生活

最近の傾向として欧米化の食生活が大腸がんになりやすいと言われています。

特に脂肪分の多い食事を取った時に出る胆汁の分泌が多いと発がん性の物質

ができるといわれています。


女性に多いと言われているのが食物繊維の不足による便秘によるもので、長時間

便が腸内に溜まる状態が続くと腸内に発がん性物質が長くいることにも繋がります。



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大腸がんとは

大腸がんとは大きく分けると結腸がんと直腸がんの二つがあります。


盲腸からS状結腸までにできるがんを結腸がんと呼び、直腸から肛門までにできるがんを直腸がんと呼びます。どちらも腸の粘膜から発生する悪性の腫瘍です。それだけ急激に増えているのが大腸がんなのです。前述したとおり胃がんを抜いて肺がんに迫るのは時間の問題のようです。



大腸がんリスクが高くなる年齢は、50代から多く見られ、60代から70代でピークになります。大腸がんは比較的根治率は高いほうです。しかし、がん死亡数では常に上位です。しかし他のがんと同様大腸がんも若年化がすすんでおり若いからといって油断するのは禁物です年代に関係なく定期健診を受けることが大事です。


治りやすいがんなのになぜ死亡者が多いのでしょうか?それは単純に発生率もかなり高く大腸がん患者は年々増えているからです。早期発見すればほぼ治ると言っても良いほどです。大腸がんは隆起型と陥没型とがあり、前者はゆっくりと進行するが、後者は腸壁内層に食い込んでいくタイプで進行が極めて早いタイプです。


それはデータにもあらわれ、がん死亡第二位の胃がんの数字を上回るのは時間の問題であるといわれてます。逆に二つをあわせて大腸がんと呼びます。いくら治りやすいがんでもそれ以上に発症率が高ければデータには死亡者も増えるのは当然です。以前、日本人の大腸がんは直腸がんが多かったのですが、近年は欧米人の様に結腸がんが多くなってきており、大腸がん患者は増加の一途をたどっています。



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