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【(500)日のサマー】です。
評価 ★★★★★
オススメ度 ★★★★☆
監督:マーク・ウェブ
主演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ズーイー・デシャネル
《ストーリー》
グリーティングカード会社に勤めるトムは、ある日アシスタントとして入社してきたサマーに一目惚れする。
トムは運命の恋を信じている夢見る男、一方のサマーは「恋なんて絵空事よ」と言い切るエキセントリックな女の子。
しかし、好きな音楽をきっかけに意気投合した二人はデートを重ねていき…
片想いと両想いの間で揺れ動く、楽しくも切ない新世代ラブストーリー。
ミュージッククリップのようにポップでキュートな映像と、主人公の草食男子トムの目線で語られる独特なスタイルが印象的な作品です。
ゴールデングローブ賞作品賞、主演男優賞ほか多数の映画賞にノミネートされ、日本でもスマッシュヒットとなりました。
《解説・感想》
公開当初から世界中で人気になり話題となった作品。
この映画はどちらかというと、珍しく男性向きの恋愛映画だと言われています。
冒頭から「これは恋愛映画ではない」というところからも、少し変わった映画だと伺えます。
監督は本作で初めてメガホンを取るマーク・ウェブ。のちに「アメイジングスパイダーマン」で監督をします。
もともとバックストリートボーイズなどのMVの監督をするなど音楽に関わる仕事をしてきた方なので、本作でも音楽センス抜群で、ファッションや色使いも素晴らしいと思いました。(アメイジングスパイダーマンも音楽の使い方は流石だと思いました)
私はサントラを借りてかなり聞いてる時期もありました。
また、この作品をオマージュして作られたのが日本の「モテキ」です。
確かに少し似ている気もします。
主演のトム役は「ダークナイトライジング」や「ザ・ウォーク」などで話題を集めるジョセフ・ゴードン=レヴィット。
ちなみに私が一番好きな俳優です。
サマー役に「イエスマン」や「ハプニング」のズーイー・デシャネル。
こちらも私の大好きな女優さんの一人です。
またトムの妹に「キックアス」や「キャリー」のクロエ・グレース・モレッツが出ているのも見逃せないですね。
この映画の良さはやはり、ストーリーはもちろんのこと、音楽、ファッション、時系列をバラバラにしているところなど鑑賞していて飽きない作りだと思います。
また、トムの草食男子の演技がとても上手く、サマーの奔放な演技も素晴らしく、配役も最高だと思いました。
恋をした時のドキドキや相手と気持ちが通じ合った時の嬉しさ、相手とすれ違いができてしまった時の辛さや寂しさ。
たった一人の人と出会って、世界は何倍にも輝いて見えて、生きるのが楽しくなる。
恋人の期間が終わっても、少しだけ特別なまま心の中に残る人。
月日が流れて、振り返った時、やっぱり運命の出逢いだったと思える人。
ふと思い出した時、もう会うことはなくても感謝したい人。
月日が流れて、振り返った時、やっぱり運命の出逢いだったと思える人。
ふと思い出した時、もう会うことはなくても感謝したい人。
恋をした時の世界観がどのシーンにも溢れていました。
人と出会えば、自分の人生に変化が起きるけど、心から運命だと思えるような人に出会った時、価値観や考えが大きく変わるのかもしれない。
きっと生きている間に私たちは何度も大切な選択をしなければならないときがあると思う。
きっと生きている間に私たちは何度も大切な選択をしなければならないときがあると思う。
その中で、会うべくして出会って、別れるべくして別れて、人生はそんな繰り返しなのかなと思いました。
だからこそ、出会った人との繋がりを大切にしたいし、別れを選んだ相手にも、感謝をしながら、新しい一歩を踏み出せる生き方をしたいなと思った映画でした。
だからこそ、出会った人との繋がりを大切にしたいし、別れを選んだ相手にも、感謝をしながら、新しい一歩を踏み出せる生き方をしたいなと思った映画でした。
ぜひオススメしたい作品です!
《ネタバレあり感想》
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この映画は私にとって、とても痛くてたまらない映画でした。
胸がキリキリしたり、涙が出そうになるシーンが何カ所もありました。
そして今でも、いろんなシーンを思い返しては、いろいろ考えてしまいます。
こんなに後を引く映画はなかなかないと思いました。
胸がキリキリしたり、涙が出そうになるシーンが何カ所もありました。
そして今でも、いろんなシーンを思い返しては、いろいろ考えてしまいます。
こんなに後を引く映画はなかなかないと思いました。
ここからは鑑賞された方が見ていると思うので、気になった点だけまとめてみます。
劇中に映画「卒業」が登場します。
「結婚式当日に、ダスティン・ホフマンが花嫁を奪う」有名なシーンです。
式場から逃げた男と花嫁が乗り込んだバスの車内で、二人は初めこそ嬉しそうです。
ですが、だんだんと笑顔が消えていきます。二人がもうすでに未来への不安を感じ始めているということが考えられます。
つまりハッピーエンドではなかったのです。
サマーはそのラストシーンを見て、「やはり永遠の愛はない」と泣くのでした。
サマーはそのラストシーンを見て、「やはり永遠の愛はない」と泣くのでした。
一方トムは楽観的に捉えています。
ここでトムとサマーの恋愛に対する価値観が違うことがよく分かります。
最後トムが面接の前に女性と巡り会いますが、ナレーションで 「トムは学んだ、壮大な宇宙の意味は日常レベルでは判断できない、偶然それがすべてだ、偶然だけだ、彼は理解した奇跡は起こらないのだ存在しないのだ」と語られます。
前までは運命を信じていたトム。トムはサマー(夏)を運命の出会いだと思い込んでいた。しかし実際はサマーは運命じゃなかった。偶然サマーと音楽の好みが一緒だったことから話が弾んで恋をした。
でも、それは運命ではなかった。
面接に来ている美しい女性をデートに誘うか…運命を信じていた彼ならあの場で引き返さなかっただろう。偶然を信じたから、どうしてもチャンスをモノにしようとしたのだ。運命任せでは今までと変わらないからだ。
運命は存在しないと悟ったトムは女性の名前を聞く。女性の名はオータム(秋)。…これは運命?
でも、それは運命ではなかった。
面接に来ている美しい女性をデートに誘うか…運命を信じていた彼ならあの場で引き返さなかっただろう。偶然を信じたから、どうしてもチャンスをモノにしようとしたのだ。運命任せでは今までと変わらないからだ。
運命は存在しないと悟ったトムは女性の名前を聞く。女性の名はオータム(秋)。…これは運命?
この最後のシャレが効いてるシーンが最高に大好きです。
結局私は、運命とか奇跡とかという言葉は単なる定義上のものでしかないと思いました。人はその一生の中で何百もの出会いや別れを繰り返し、あとになって今までを振り返った時に、特に印象に残った出会いに「運命の」とラベルを付け選別するにすぎない。これはタイトルにも言えることでサマーと過ごした500日を()で選別して、人生の中で特別な時間ということが分かります。
トムとサマーの価値観ですが、いずれ思い返す時まで「運命」という言葉を取っておき、「運命」を無視してみせるサマーの方が、何に対しても無理矢理「運命」を当てはめているトムよりはしっかりしている。
しかしサマーがその行為とは逆に、内面では「運命」の存在を心から信じ、到来を待ち望んでいるところが面白いところ。
時間が過ぎ去り、いつかトムもサマーも出会いの種類を分類する事よりも、出会った結果何が起こり、それがその時自分にどれほどの影響を及ぼしたのか、の方がずっと重要だった事に気付くのだと思う。
トムとサマーの500日が、二人の人生にどれほどの影響とどれほどの輝きをもたらしたのかにも。
監督のマーク・ウェブは500日を見事に分断して、終った恋を思い返す時につきものの「印象的な瞬間」を時系列バラバラで魅力ある構成に作り上げ、素晴らしい作品に仕上がっています。



