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『ロストバケーション』
監督:ジャウム・コレット=セラ
主演:ブレイク・ライブリー
評価 ★★★☆☆
オススメ度 ★★★★☆
≪ストーリー≫
サーファーで医者のナンシーは、休暇で秘境のビーチにやって来た。時を忘れ、日が暮れるまでサーフィンを楽しんだナンシーは、海中で突然何かにアタックされ、足を負傷してしまう。なんとか近くの岩場にたどり着いたナンシーは、岩の周囲を旋回するどう猛で危険な存在が自分を狙っていることに気がつく。岩場から海岸までの距離はわずか200メートルだが、時間とともに潮が満ち、海面が上昇。足下の岩場が沈むまでの時間は、わずか100分しか残っていなかった。
≪感想・解説≫
監督は「フライト・ゲーム」「ラン・オールナイト」のジャウム・コレット=セラ。
テレビシリーズ「ゴシップガール」のブレイク・ライブリーが人食いサメと対峙するサーファーを演じるサバイバルアクション。
とにかくリアルでぞっとする恐ろしい映画でした。
引き込まれる世界観や90分という短さであっという間でしたが、「ジョーズ」や「オープン・ウォーター」に続く、サメ映画の傑作だと思いました。
この映画は劇中で重要となるアイテムの使い方が非常に上手く、不安を煽ったり次の展開へ結ぶきっかけを作るのも上手く演出が素晴らしいと思いました。
ヘルメットのカメラやサーファーなどの数少ない出演者、ピアスやネックレス、時計、サーフボードのデザイン、サメの歯、負傷したカモメなど主人公が脱出するためのアイテムがゲームのように散りばめられている。
CGを使わなかった負傷したカモメも主人公を重ねたような演出でドキドキさせてくれる。
また、セラ監督の「フライト・ゲーム」でも使われたスマホの画面を空間に表示させる演出もスピード感、スタイリッシュさで監督らしい作品に仕上がっています。
単純なサメ映画ではなく、序盤の会話からその後の展開を予期させるようにしているなど脚本にも手が込んでいたり、サバイバルになりながらも成長していく主人公の人間ドラマも魅力的に描かれています。
さらに、人の助けを呼べない、父親との電話での会話、スペイン語があまり喋れない等でサスペンス要素を生かし、なおかつコミュニケーションの大切さを表現していると思いました。
最後に注目して欲しいのが、主人公が海岸に着いたときに言った島の形です。
観終わってみると何か気付くことがあるかもしれません。
≪ネタバレあり解説・感想≫
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この映画の重要なポイントは主人公が医大生ということでした。
その設定で物語が成り立っています。
主人公は頑固で、考え方に柔軟性がない。
彼女は医者を目指していたものの、母が病気で亡くなったことに「母は勝てなかった」とも言っております。
医者になっても救えない命がある。
実際に母は死んでしまったのに、自分は医者を目指す必要があるのか。
主人公はそんな葛藤をしていました。
そんな中このサメとのサバイバルを通して、生きるために物事を柔軟に考えていく。
この映画は、医者としての自分を見つめ直す物語とも言える。
彼女は医者を目指していたものの、母が病気で亡くなったことに「母は勝てなかった」とも言っております。
医者になっても救えない命がある。
実際に母は死んでしまったのに、自分は医者を目指す必要があるのか。
主人公はそんな葛藤をしていました。
そんな中このサメとのサバイバルを通して、生きるために物事を柔軟に考えていく。
この映画は、医者としての自分を見つめ直す物語とも言える。
人は戦ってもいずれ死ぬのだから戦わないと悟っていた主人公が、戦っても戦わなくても死ぬのなら戦ってやろうという心理にまで至る作りは素晴らしいと思った。
助かったとき、主人公はこの島の右側にあった、小さな島のほうを見ていました。
この小さな島は、主人公を示しているのかもしれません。
主人公は自分の、医者としての価値を認めることができなかったが、母から生まれた自分という存在があることを知った。
あの島の位置と、最後にナンシーが島を見たことは、そういう意味が隠されているのかもしれない。
さらに主人公はこの大きな島と、小さな島の間に船が通るのを見かけ、閃光弾を使っていました。
これも母と子の命の間にある絆や、命は繋がっていることを示していたのかもしれないと思いました。
この小さな島は、主人公を示しているのかもしれません。
主人公は自分の、医者としての価値を認めることができなかったが、母から生まれた自分という存在があることを知った。
あの島の位置と、最後にナンシーが島を見たことは、そういう意味が隠されているのかもしれない。
さらに主人公はこの大きな島と、小さな島の間に船が通るのを見かけ、閃光弾を使っていました。
これも母と子の命の間にある絆や、命は繋がっていることを示していたのかもしれないと思いました。
考えれば考える程、深い映画になっていると思います。
ぜひ鑑賞してみて下さい!

