その日は確か土曜日。

高校時代の友人と温泉旅行に行くことになってた。


朝5時に起床。

お腹が張ってたのでトイレへ直行。

しかし、出ない。そのときは、朝早いから出ないのだろうと思い、電車で集合場所へと向かう。

途中おにぎりを買って、電車の中で食べる。行儀が悪い。

集合場所へ到着。半分くらい集まってたと思う。

まだ時間があるということで、駅のトイレへ。

車に乗る前に溜まっているものを出しておきたかった。

しかし、出ない。何分座っても出ない。

普段は快便なのに。

しかも、だんだん腹が痛くなくなる。なんか、いつもの腹痛と違う感じ。

10分くらいたったか?やっと出たと思ったら血便だった・・・

それでも痛み引かず。痛い・・・・

しまいには、吐き気もでてきて、さっき食べたおにぎりを吐く。

もうやばい!死ぬかも。

トイレの中から外で待ってる友人にTel。


俺「すまん、腹がめちゃくちゃ痛い。血が・」

友人「え!?大丈夫??!救急車呼ぶ?」

俺「いや、いい・・・(ゲロゲロ・・吐いた)」

友人「待ってて、すぐ呼ぶ。 (ツー・ツー切れた)」

俺「(救急車か・・恥ずかしいな・・・。みんなが外にいるのに。)」

  

電話をきったら、なぜか痛みがましになったのでとりあえず、トイレから出ることに。

トイレから出ると友人が。

友人「大丈夫??座って!!もうすぐ救急車がくるから」


こいつこんなにしっかりした奴だったのか・

この友人はおちゃらけてばっかりで、人の言うことを聞かない変なやつだと思ってたのに。


俺「ありがとう、イテテ!!!」

また腹痛が。


救急車がくるまでに、痛みの波が3回くらい来た。

30分くらいまったような気がするが、後から聞いたら10分程度だったらしい。


ガラガラガラ・・・

タンカを押しながら救急隊が来る。


年齢と症状を聞かれる。

それから、脇に体温計、腕に血圧計、指先に酸素濃度計(?)をつけられる。

ピピッ! 37.3℃。

微熱。血圧、酸素は覚えてない。


タンカに乗せられ、救急車まで運ばれる。

ほかの友人たちも集まってくる。


俺「みんな・・すまん」

友人たちは大丈夫か?とか言ってくれてたような気がするがよく覚えていない。


救急車の中でも嘔吐。

隣には、救急車を呼んでくれた友人がいる。

すまんね。。


さっきから、ず~っと救急隊が搬送先の病院を探してる。

よくニュースでやってる「たらいまわし」か??

5件目くらいでやっとこさ受け入れ先が見つかったよう。よかった。


サイレンが鳴って出発。

当たり前だが、いくら進んでもドップラー効果がおきない。

救急車の中であることを実感。


友人が手を握ってくれている。ありがたい。


気づいてみたら痛みは完全にひいていた。

救急車中で天井を見ながら、こんなに大げさになってしまいどうしようかを考えていた。

(この時点は、自分がガンだとは知らず、ただの便秘くらいにしか思ってなかった。)


しばらくしたら病院に到着。


<続く>