ある日、日中パーソナルトレーニングセッションを行っている時、
斜め後でカラーを付けずにバーベルカールを行っているメンバー様がいた。
チーフトレーナーとしてジムスタッフでもあった僕は、いつもの調子で何気無く
「安全の為にカラーを付けて下さい。」
と、クライアントがインターバル中に、斜め後に振り返りさらっと言った。
「あっ。」
と言って付けて下さった。
そのままセッションを続行し、僕はその事は忘れてしまった・・・・。
セッションが終わりロッカーへ向かうと、先程の方が待ち伏せていた。
「お宅さぁ、誰なの?」
パーソナルセッション中はゴールドジムのユニフォームは着ていない。
現在の様にパーソナルのユニフォームである、大長道場Tシャツもまだ作っていなかった。
パーソナルトレーナーの名札は着けていたものの、その方はよく解らなかった様だ。
「あっ、はい。私はここでパーソナルトレーナーとして働く一方、チーフトレーナーとして働くゴールドジムスタッフでもあります。」
「ホントかよ?スタッフ写真見たけど判らなかったぞ。」
「いえいえいえ。こちらでございます。この写真が私です。
そしてパーソナルトレーナーとしてはこちらに写真がございます。」
「あっそうなの。それなら良いんだけど。さっきね、突然スタッフでも無い人間に注意されたと思ってビックリしちゃったからさ。」
「申し訳ございませんでした。私の方こそ、自己紹介も無く突然言ってしまい、本当にすみませんでしたm(__)m。」
「いやいや解ったからもう良いのよ。ただあの重量でいちいちカラーは無いんじゃないの?」
「いえ、ゴールドジムでは全店カラーの徹底をさせて頂いております。
扱う重量や種目にかかわらず、初心者からベテランまで、プレートを装着しましたらウォームアップの段階から着けて頂いております。
それはご理解下さいm(__)m。」
「解った解った。」
「ではこれからも宜しくお願い申し上げますm(__)m。本日は申し訳ございませんでしたm(__)m。失礼しますm(__)m。」
と言葉を交わし、引き上げた。
あ~、納得して頂いて良かったと思った。
もうすっかり一件落着と思っていた僕だったが、しかし腹の虫がおさまらなかったのか、それから数日間、お電話でクレームを頂いた。
しかしその後、僕の応対をお気に召して頂き、
なんと!!僕のクライアントになって頂いた!
何が良い方に転がるか分からないと、つくづく思った1件だった。
しかし、次の想定外のクレームはそうは行かなかった・・・・。