しんそうを行っていて驚いた事や嬉しかった事の続き。

今回は僕自身の事。

しんそう療方と対症療法の違いをまざまざと実感した時の話し。



ある時期、人体実験でウェイトトレーニングを止め、ある流行りのエクササイズのみ毎日毎日やっていた。

僕は気になったエクササイズや手法を一定期間続ける「人体実験」をよくやる事にしている。

それはクライアントに対しても、ことわった上で行う事も多い。


ある日から左肩が痛くなり始め、トレーニングや痛めそうな動作もしていなく

全く心当りが無かったが、3ヶ月位治らなかった。


その内トレーニングも再開し、ベンチプレスを行うと左肩後方が痛くて出来なかった。

場所は三角筋後部の奥、棘下筋の腱辺り?だった。


僕はしんそうの勉強はしてたが、最寄りのしんそう院が小石川。
微妙に遠く、なかなか行けずにいた。

代わりにすぐ近くの鍼灸やマッサージを行う整体へ行った。

一回2時間位行って下さり本当にリラックスできた。

直後はとても軽く、ジムに戻ってベンチプレスを行ってもほとんど痛く無く、普通に行えた。

その時は本当に嬉しく驚いた。


しかし翌朝にはほぼ元に戻ってました。

2週間に1度のペースで通い半年程通ったと記憶している。

直後に毎回軽くなる。しかし翌朝には元に戻っている。

これの繰り返しでだった。

僕の指導時も、トレーニングで関節が引っ掛かかったりや痛みがある時、瞬間的に取り除き、直ぐにトレーニングが出来る様にする手法を使う。

正に対症療法だ。皆様かなり驚く。

しかし「治している訳では無いです。」とハッキリと言う。軽くし、動きやすくしてるだけ。
炎症等があっても痛みはかなり軽くなる。



自分で自分は行いづらく整体にたよったが、軽くはなるが治りはしなかった。


「いい加減、しんそう院に患者として行かないとなぁ。しんそうの勉強をしている訳だから。」

そんな事を考えていた。



僕はしんそうは勉強していたが、患者としては一度も受けた事が無かった。

空いてる時間を見つけ、「今から行っても良いですか?」

数日後しんそう東京小石川の長岡先生に電話をしていた。

ちょうど空いていて直ぐに向かった。


解ってはいたが全く痛くなく、眠くなっていった。

ものの20分足らず。

身体の形が左右対称に戻った。

しかし整体の様な軽さや痛みの軽減は、ほぼ感じなかった。



「まぁ2~3日様子をみて。」

長岡先生の言葉も虚しく響くだけだった。



帰りの電車で「俺には効かないのかなぁ?あぁでもない、こぅでもないって、いろいろやってるからなぁ。」

戻って20kgシャフトを持ってベンチプレスをやった。
痛くて止めた。

とても残念な気分になった。




翌朝、目を覚まし背伸びをした。

いつもなら左肩が痛かった。
しかし何故か全く痛く無かった。


「???」


意味が理解できず、恐る恐る左腕を回したり外転、内外旋させたり、屈曲伸展させたが、何をやっても全っっっったく痛く無かった!

「スゲーッ!!しんそう!」

まぁこれは、しんそうを信じて揉んだり貼ったりしなかったから実感できた訳だが、

直後に実感が無く、良かれと思いストレッチしたり揉んだり貼ったりしたら水の泡。



嫁に興奮して言うも

「ふぅ~ん。」

ガクッ。ショック!何にも感動しない。


一回で治ったので、炎症も何もしていなかったのだろう。炎症や断裂等があれば、いくら構造を治しても痛みは軽くなっても無くならないから。


流行りのエクササイズにより、身体が左右対称で無くなり構造異常になっていたのだ!


誰もが一回で治る訳では無い。しかし折れた、切れた、感染した以外は、ほとんど効果があるのも事実。


後日、しんそうの研修会でこの感動を発表したら

「今頃分かったんか?」

「ずいぶん気付くの遅いのう。」


散々バカにされた(泣)。

しんそうを勉強し始め1年半程経った頃の話しである。



しんそう療方のページが少し新しくなりました。しんそうのページはこちらから。