中学一年時、カラテの補強でランニングをする様になった。

脚を痛め、ランニングシューズを研究?し

これが後に靴屋就職へとつながっていくのだが、

毎年春先に「ランナーズ別冊」としてランニングシューズ特集の本が出ていた。
毎年買っていたが、その中に

ザバスプロテイン

の宣伝や紹介もあった。

当時全く栄養には興味無く、プロテインなんてどうでもいいや、なんて考えていた。

しかし中学三年位から、拳立て等のトレーニングを始めたり、

高校一年位からダンベルを買い

高校二年にはバーベルやベンチプレス台も揃え

いつからか、必然的に栄養やプロテインを意識する様になった。

当時、月刊パワー空手誌にザバス割引券が付いていた。

大森界隈では売っている所が無く、池袋西口にあったのマルイスポーツ館まで、割引券を持って

ザバスプロテインXX(ダブルエックス)

を買いに行った。

ザバスへ直接注文したりもした。

ザバスカルタブ(カルシウム)

も買う様になった。


初めて飲んだザバスダブルエックスの味は独特で、決して不味いとか、飲めないてかは思わなかった。

「これがプロテインか~。デカくなるぞ。」

と思い込めた。

「夢」を飲んでいた感じだ。

小遣いもつき、しばらく飲めない時期が続いた。

そんなある日、僕にバーベルやダンベルのトレーニングをすすめた友人が、

「大長、プロテイン飲んでんのか?」

「飲んでないなら、空腹を無くせ。しょっちゅう牛乳やチーズや卵を食え!」

とアドバイスしてくれた。
それから毎日、
母に無理に頼み、大嫌いなチーズを一袋(一箱)何かしら買ってきてもらい

間食として

牛乳、ゆで卵3個、チーズ一袋を「不味い不味い」と言いながら食べ続けた。

そんな僕を見かねて母が

何の前触れも無く、ザバスプロテインダブルエックスを買ってきてくれた。

ありがとう!!

本当に嬉しくて涙が出た。
「新橋の京浜ストアで安かったから」

と母。

もうザバスプロテインダブルエックスは生産されてない様だが、

あの銀の缶をみると母の優しさを思い出す。

それを切っ掛けにプロテインをまた飲みだした。

続きはまた。



パーソナルトレーナー大長武史もどうぞ。