起きていたかいがあった。
ウサインボルトがやってくれた。
9秒58
想像を遥かに越えたタイム。
昨年の北京五輪と同じ日だという。
いろんな意味で奇跡だ。
暫く口が開いたままだった。
二位のタイソンゲイが9秒71
三位のパウエルが9秒84
実は僕はゲイよりパウエルに期待していた。
昨年の北京五輪前、まだボルトがブレイクする前、テレビでパウエルの特集を見た。
大腰筋が、内臓の入る余地が無い?程肥大していて、
最高スピード地点では
ストライドもピッチも
当時ライバルだったタイソンゲイを上回っていた。
問題は精神面だけ。
大レースでは緊張からかタイムが出ていなかった。
今回はリラックスしている様に見えていたので期待は高まった。
しかし惨敗。
ピッチで完全にタイソンゲイに負けていた。
ボルトは化け物で別としても、かなりゲイより遅く見えたが、
あのベンジョンソンの
世界陸上時(当時9秒93が世界記録で、約0.1秒縮めていた!)タイムと同タイム。
あの時はビデオに録画しながら見ていて、カールルイスとの一騎討ちに興奮していた。
興奮し過ぎ、ゴール直前で一時停止を押してしまい
肝心のゴールを録画し損ねていた(泣)。
カールルイスも、当時の世界記録と同じ9秒93だった(と思う)。
そのカールをかなり引き離しての優勝。
その信じられないタイムと同じタイムのパウエルが、
あんなに引き離されて三位。
凄い時代だ。
凄い物を見せて貰った。