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今日は時間があったので、

日中お墓参り。

その後、ランドナーの聖地
長谷川自転車商会

へ、行ってきた。


どちらも、我が彼女

トーエイ ディアゴナールで移動。


長谷川自転車商会さん(店主は長谷川弘さん)へ到着すると、

長谷川店主と奥様、常連のランドナー狂の方々が僕を温かく出迎えて下さった。



長谷川自転車商会さんは、
自転車屋さんだが、

自転車は販売していない。
少し前までは、トーエイのオーダーも受け付けていた。


だいたい50年~20年前の

ランドナーの部品を中心に、

同時期のロードレーサー(決して現在流行りのロードバイクでは無い!)の

部品も取り扱っており、

日本で一二を争う品揃え。
当然、昔の部品なので

いつ何時「お宝」と巡り会うか分からない。

旧い部品との出会いは

正に一期一会。

悩んでる暇は無い。



「今日は大長さんに見せたい自転車が来てるんだよ。」

と長谷川さん。




日本の自転車文化は

イギリスが最初。タイヤのインチ表示はその流れ。

続いてフランス。

細部まで行き届いた美しい曲線美、
直付けや内蔵等の特殊工作やバランス、
色使い、気品、輝き・・・。


本家本元はフランスの

「ルネエルス」

という工房にあった。

日本初のオーダー自転車工房

「東叡社」のトーエイ


日本初のオーダー自転車専門店

「東京サイクリングセンター」のゼファー


どちらも、日本人で初めてルネエルスのオーナーになられた

「鳥山新一先生」

の全面協力の下、ルネエルスを分解研究し

およそ54年前に日本で始まった。

日本における自転車の扱いは、サイクリングにしても、実用が中心だったのが、

美しさや気品

というスパイスがフランスのルネエルスにより加味され、

第二次自転車ブームが起こった。

僕のトーエイも、言わばルネエルスのコピーの様な物だ。

イタリアからは、カンパニョーロ、コルナゴ、デローザ、チネリ、ビアンキ等のロードレーサーの文化が輸入された。




その見せたい自転車とは、
オールメッキのルネエルスであった!

お宝部品てんこ盛り。

僕のトーエイも、街でもよく話し掛けられるし、長谷川さんでも、ランドナー狂の方々から熱い視線を投げ掛けられる。

しかし今日ばかりは、全く霞んでしまった!見向きもされなかった。


しかし聞く所によると、本物のルネエルスでは無いらしい。

元々はゼファー。

塗装をオールメッキにし直し(それだけで10万円!)、部品交換し、フレームに

「Rene'HERSE」

とオーナーが手書き(元々ルネエルスは手書きだった。一台一台微妙に違っていた。)。

ルネエルスに徹底的に拘った「ここまでやるか!?」のニセモノ(失礼!)ルネエルスであった。


部品を集めるのに10年!!

総額約200万円!!


いやはや世の中には凄まじい方がいるもんです。




パーソナルトレーナー大長武史で~す!