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振り向くと、マサだった。


音を立てずに唇に人差し指を当てて、オレを手招きした。


足音を立てないように歩くマサを追いかける。


廊下には、窓から太陽の光が差し込んで、柱の影をより濃く落としている。


オレより頭一つ分高いマサの影を踏まないように注意しながら付いていく。


重い鉄のドアを開けて、非常階段に出る。


眩しい!


日陰を選んで座り込むマサ。


その顔は、いつもエロ話をして騒いでる時とは別人みたいで。


マサより2、3段下に座る。


何だろう?


「……」


「……」


「あのさ」


「うん?」


「お前、マイと付き合ってるんだろ?」


「……うん」


「ちゃんと付き合うつもりあんのか」


「……」


「付き合うんだったら、ちゃんとしてやってくれよ」


……コイツもマイとグルになってんのか。


思わずムッとしてマサの目を見返すと、その倍の強さで見返された。


何だよ。


「ノリさ……ノリ、マイの事好きなんだよ」





続く