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そんな日がしばらく続き、結局オレはマイに何も話せずにいた。
学校でも、オレとマイが付き合い始めたのが噂になっていて。
教室でマイとの接触を避けるようになってしまっていた。
下手に仲良くすれば、後でもっとマイを傷つける事になる。
そっけないオレを見て、女子が固まってヒソヒソと話している。
あー、面倒臭ぇな。
……早くマイに話そう。
「マイちゃんと付き合ってるの?」
玄関で靴を履き替えていると、ナミが話しかけてきた。
何だか久しぶりだな。
「うーん……付き合ってるというか……」
「相変わらずハッキリしないね」
「……」
黙り込んだオレの顔を、ナミが覗き込んだ。
「何? 悩んでんの?」
「悩むっつーか……」
「ふーん……お姉ちゃん元気?」
「え?」
「今度店に行くわ。じゃーね」
校庭へと走り去っていくナミ。
ジャージからくるぶしが見えてる。
何だ、あいつ。
続く