18
「えっ、トモヤの彼女?!」
車からボードを降ろしてる時に来たマイが、
止める間も無くすかさずリョウイチに挨拶してしまった。
行動早ぇ……。
「えっ? トモヤのお姉さんの旦那さんなんですか? うわぁ、格好良いー!」
「ホント? 格好良い? 嬉しいなぁ」
二人に捕まると面倒臭そうなので、ボードを抱えてそのまま海へ向かった。
リョウイチが慌てて追いかけてきた。
「おいトモヤ。お前彼女いたんだな。全然言ってなかったじゃないか」
「いや……」
後ろを振り向くと、マイが車の傍でちょこんと座ってオレ達の方を見ている。
「ちょっとした間違いだったんだ」
「え? どういう事だ?」
「今日、断るんだ」
「振っちまうのか?! もったいないなー、可愛い子じゃないか」
「じゃあリョウイチ付き合えば?」
「バカ言うなよ。俺にはレイナがいるし、浮気なんてしないさ」
マイは中学生だっつーの、アホか。
「とりあえず、乗ってくる」
まだちょっと冷たい海は、すでに強くなっている太陽の光を弾いて、
青の色を強めていた。
波の上にボードを投げ出して、腹ばいになる。
もしかして傷つけるかもしれない。
ほんの少しの間だけ現実逃避したくて、腕に力を込めて波をかく。
続く