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「えっ、トモヤの彼女?!」


車からボードを降ろしてる時に来たマイが、


止める間も無くすかさずリョウイチに挨拶してしまった。


行動早ぇ……。


「えっ? トモヤのお姉さんの旦那さんなんですか? うわぁ、格好良いー!」


「ホント? 格好良い? 嬉しいなぁ」


二人に捕まると面倒臭そうなので、ボードを抱えてそのまま海へ向かった。


リョウイチが慌てて追いかけてきた。


「おいトモヤ。お前彼女いたんだな。全然言ってなかったじゃないか」


「いや……」


後ろを振り向くと、マイが車の傍でちょこんと座ってオレ達の方を見ている。


「ちょっとした間違いだったんだ」


「え? どういう事だ?」


「今日、断るんだ」


「振っちまうのか?! もったいないなー、可愛い子じゃないか」


「じゃあリョウイチ付き合えば?」


「バカ言うなよ。俺にはレイナがいるし、浮気なんてしないさ」


マイは中学生だっつーの、アホか。


「とりあえず、乗ってくる」


まだちょっと冷たい海は、すでに強くなっている太陽の光を弾いて、


青の色を強めていた。


波の上にボードを投げ出して、腹ばいになる。



もしかして傷つけるかもしれない。


ほんの少しの間だけ現実逃避したくて、腕に力を込めて波をかく。




続く