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「俺は隣のクラスのナミみたいなのがいいな。すらっとしてて」


えっ、ナミ?!


「ナミが走ってるのって、格好良いんだよな」


「そう? 痩せてね?」


「それが良いんだよ。あのクールな顔がさ、どんな風に変わるのか見てぇ」


「だなぁ」


皆にはナミも女に見えるんだ、へぇ……。


兄弟みたいなモンだからなぁ。


「トモヤ、ナミの情報ないのかよ」


「情報って?」


「誰かと付き合ってるとか、好きとか、さ」


「うーん……何にも」


「役立たずだなー」


「好きなヤツもいないんじゃないの。男みたいだし」


「初恋前のナミちゃん?! いーねー」


マサが食いつく。


「ちょ、俺が先に良いって言ったんだから止めろよ」


「恋に後先なんてないだろ」


「俺も秘かに見てたんだから、勝手に手出すなよな」


「ナミちゃんの初めてはやっぱ俺でしょー」


きゃっきゃっ言いながら、軽く取っ組み合いを始める野郎約3名。


ナミの初めて?! 想像出来ねー……。


ナミって意外とモテるんだな。


本人には黙っとこ。


良い気になられても困るしな。


「トモヤ、マイと付き合っちまえよ」


いつの間にか隣に来ていたノリが、耳元で言った。


「いいじゃん、マイ。きっと楽しいぜ、アイツと付き合ったら」


「うーん」


「良いヤツじゃん。今誰も好きじゃないなら、試しに付き合ってみりゃいいじゃん」


「試しにって……失礼じゃね?」


「とにかくいっぺん付き合ったら、好きになっちまうよ。キスもしてるし」


「いや、アレは……」


「唾液の力を甘く見てはいかーん!」


「……」


「絶対惚れるって」


酒で真っ赤になった顔で、ノリがニッと笑った。



続く