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彼女の笑みを含んだ視線が突き刺さって、派手に心臓が音を立てる。
落ち着けって。
「初めまして」
口角の上がった唇が動いて、耳ざわりの良い声が鼓膜を揺らす。
「ねー、嘘つかなかったでしょ? 可愛いでしょ?」
彼女の目を見たまま、アホみたいに頷いた。
そんな俺の様子を見ていた彼女が、ふわりと表情を崩して笑った。
心臓がバクバクする。
顔が赤くなる。
背中に汗が流れる。
アルコールのせいじゃない。
気が付くと、カコがどこかにいなくなっていた。
気を利かせたのか、酒をおごってくれる奴を探しに行ったのか。
彼女と二人きり。
彼女の顔が近づいてくる。
うわぁあおお!
口から出そうになる声を必死で抑えて、冷静な振りして受け止める。
「名前何て言うの?」
耳に彼女の息がかかる。
その息が熱くて、頭がぼぅっとする。
緊張で気が遠くなりそうなのを堪えながら答える。
「お、俺、コウキ」
「コウキ? よろしくね」
そう言って微笑んだ彼女の周りに光が溢れて、周りの暗闇や音楽がフェードアウトした。
天使。
女神。
Love at first sight.
やべぇ。
続く