55


食事をしてから、レイナさんと一緒に、リナさんを探した。


けれど、見つからなくて。


本当にどこにいったんだろう。


もう日が傾きかけてる。


電灯があまり無いから、夜に女性一人で歩くなんて、襲ってくれと言っているようなもんだ。



どうしても見つからず、諦めて店に戻り始めた。


道の向こう側から、歩いてくる人影がある。


二人。


手を繋いで、楽しそうな親子連れ。


……じゃ、ない。


トモヤとリナさん!


トモヤがスキップしながらリナさんを引っ張っている。


リナさんも困ったように笑いながら歩いている。



何だ、トモヤと一緒にいたのか。



ホッとするのと同時に、体の力が抜けてその場にしゃがみ込んだ。


良かったけど……。


今日一日心配して走り回ったのは何だったんだ。


どうしようもなくイラつきが沸き起こってきて、立ち上がる。



リナさんとトモヤが、俺に気付く。


リナさんが気まずそうな顔をして、俺を見る。


「どこ行ってたの」


『ごめんなさい』


「オレが見つけたんだ!」


「トモヤが?」


「そう! んでデートしてきたぞ!」


リナさんがふっと笑う。


「アイス旨かったよね!」


『うん!』


「……皆心配してたんだ」


『……ごめんなさい』


「とにかく、中に入りましょ?」


「皆に謝って」


そう言い放って、店の引き戸を開けようした。


「カイト! リナに謝れよ!」


「え?」


「リナ、泣いてたぞ! 泣かせたの、カイトなんだろ?!」


泣いてた?


「リナの傍にいても良いって言ってたけど、いじめるなよ!」


いじめてないけど……。


「そんなんだったら、リナ、オレが貰うぞ!」



トモヤが叫んだ時、リナさんが頭を抱えてうずくまった。



続く