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窓にパトカーの赤いランプが点滅している。
たくさんの警察官が部屋へ上がりこみ、あっという間に人が溢れる。
指紋を取る人。
縄跳びをビニール袋に入れる人。
父さんの体を鋭い目で観察する人。
写真を撮る人。
テレビドラマのような風景を、ぼんやりと見ている。
これは現実なんだろうか。
現実に引き戻すのは、俺の腕にかけられた手錠。
その冷たく固い感触。
父さんが青いビニールシートで包まれ、タンカに乗せられる。
「父さんは何処へ行くんですか?」
「検死に回って、霊安室に置かれるんだ」
「その先は?」
「火葬して、無縁仏になる」
「……俺がこの先引き取るまで……骨は預かってくれるんでしょうか」
「引き取りたいのか」
「はい……たった一人の父ですから」
少し白髪の混じった、父さんと同じくらいの歳の刑事が、ちょっと驚いたように俺を見た。
「……わかった」
「……父さんを、よろしくお願いします」
父さんが部屋の外へと運び出される。
迎えに行くまで、父さん、ちょっと待ってて。
ざわつく部屋の中、遺影の母さんだけが笑っている。
続く