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中学の同窓会があった。


ほんの数ヶ月前だというのに、何だかもう懐かしい。


男子は相変わらずな感じだけど、女子は何だか違う人達みたいに見える。


化粧をしたり、パーマをかけたり。


私服のせいもあるのかな。



会が進むにつれて、違和感が出てきた。


話が合わない。


当たり前だ。


皆の会話の中心は、新しく始まった高校生活の事なのだ。


制服、授業、部活、恋。


どれもこれも、高校に行っていない俺には分からないものばかりだ。


急に感じ始めた皆との距離。


こんなに大勢でいるのに、一人ぼっちになってしまったように感じる。


皆がわいわいと賑やかに話しているのに合わせて笑いながら、泣きそうなのを誤魔化した。



何とか同窓会が終わった。


白い息を吐きながら、一人でアパートへの道を歩く。


いつもならファミレスでバイトしてる時間だ。


何だかモヤモヤした気持ちを持て余していた。


一人でいたくない。


でも、誰と会えばいいんだろ。


人恋しいって、こういう事か。



まっすぐ帰りたくなくて、回り道する。


コンビニが近づいてきた。


何も考えずに、いつもより明るく見えるコンビニに入っていく。


この間のコーヒーの人、いるかな。



続く